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18/11/13【Jリーグ】日本代表初選出の鈴木優磨、ACL・MVPの勲章とフォア・ザ・チームの精神

 大会MVPがスタジアムで発表されたとき、大きく反応したのは本人ではなくチームメートたちだった。ジャケットを着ている鈴木に小笠原がペットボトルを振って水をかける。手荒な歓迎に金髪のストライカーは少しはにかんだ笑顔を浮かべていた。

「正直、俺よりセルジーニョのほうが全然(点を)とっているし、結果だけ見ればセルジーニョだと思うけど、体を張ったり、結果だけではない部分を評価してくれたと感じています」

 互いにロングボールが多くなる展開の中で、ペルセポリスの主将であるジャラル・ホセイニ相手に今回も激しく渡り合った。体を張ってボールをキープするだけでなく、ときにGKまでチェイスし、ときに全力で守備に戻る。試合前からチームのために、という意識は強かった。

「ジーコさんから『自分が、自分がという気持ちじゃ勝てない』と言われた。まずはチームのためにやって、なおかつ点がとれたらいい」

 ピッチで見せたプレーは、まさにそうした気持ちが表現されていた。

 しかし、そのさじ加減は難しい。「(鈴木)優磨がサイド、サイドに出て、結局、(安部)裕葵に出してシュートを打たんかったとき、『今日はウチは点がとれないかも』と覚悟した」と昌子。その姿勢は消極的に見られていた。

 ジーコからは決戦を前にした心構えが次のように伝えられていた。

「全員で走り、全員で戦い、全員で攻め、全員で守り、チームとしてやってきたものがこの舞台に導いた。その中で起こるのが、最初のアジアのタイトルだ、俺が目立とう、俺が点をとろう、俺がタイトルをもたらそう、という気持ちだ。そういうエゴが出始めると、チームはそのタイトルを逃すことになる」

 エゴが強過ぎればチームは空回りする。一方でゲームを決める選手も必要だ。生粋のストライカーは大会2得点でMVPに選ばれたことに満足していなかった。

「チームを勝たせるゴールをとるのが課題だと思うので、もっともっと頑張りたいです」

文・ 田中 滋

日本代表関連生放送予定

キリンチャレンジカップ2018

・日本 vs ベネズエラ
 11月16日(金)夜7:00〜(生中継 TBS系)

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