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18/11/07【Jリーグ】崖っぷちの勝利。残留直接対決、鳥栖の“キャプテン・トーレス”が見せた気迫

(写真:Getty Images)

 長崎とのJ1残留争い直接対決、まさに大一番と言えるこの試合でキャプテンマークを巻いたのはフェルナンド・トーレスだった。本来、ゲームキャプテンを務める吉田がベンチスタートだったことも影響しているが、加入から4カ月足らずのトーレスがその任に就いたことはある種のサプライズだった。
 試合前、キン・ミョンヒ監督がトーレスをゲームキャプテンに指名した際のやりとりをこう振り返る。「控えめな性格なので、最初にそういう話をしたときは『いや、僕じゃない』ということもおっしゃっていた」。世界的な選手であるトーレスに対してキン監督は思わず尊敬語を用いてしまったが、トーレスも一旦は断ったという。それでも、「前線に少しケガ人がいるなど、トラブルがある中で、彼にチームを引っ張ってほしいというのと、普段の彼の振る舞いからすごくチームをリスペクトしていると感じるので彼に任せて問題ないと思った」という指揮官の思いに応えて、最終的には快諾。ゲームキャプテンとしてチームの残留を左右する大一番のピッチに立った。
 試合前、「チームとして一つになって戦うことが一番大事。一人の力だけでは残留をつかむことはできない」とトーレスは集団としてのまとまりの重要性を説いていた。黙々と姿勢で示し、背中で語るタイプであり、言葉も違う環境。だからこそ、その気持ちはプレーで示した。最前線に位置し、空中戦、前線からのプレスで懸命に体を張った。時には感情も爆発させ、気迫を見せることでチームも鼓舞した。
 初めて経験する残留争いという未知の戦いにおいても、欧州トップレベルで見せてきた目の前の試合、目の前のプレーに全力を注ぐ姿勢は変わらない。
「ここからは毎試合が決勝戦のようなつもりでプレーしなければならない」。トーレスは残り試合についてそう決意を語っていた。キャプテンマークに関係なく、トーレス自身の姿は変わらないだろう。それでも、“キャプテン・トーレス”が見せた姿はチームのまとまりをより強固なものにしていた。

文・杉山 文宣

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