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18/10/04【ラ・リーガ】“ポゼッション記録”を更新したベティス。週末はAマドリー戦、乾の出番は?

(写真:Getty Images)

 この試合を見る前に頭に入れておくべきなのは、サッカー観が逆であるアトレティコ・マドリーのシメオネ監督とベティスのセティエン監督には因縁があること。勝利の最短距離がカウンターであるというシメオネ、ボールポゼッションであるというセティエン。それぞれのフィロソフィーに従い、主な攻撃スタイルが「速攻」vs「遅攻」、守備のスタイルが「下がってスペースを埋める」vs「ボールを持ち相手に攻撃させない」と対照的であるゆえに、グラウンド外でも互いを意識した発言をしてきた。だから、基本的には今週末も下がって待つアトレティコ・マドリー、ボールを保持するベティスという構図になるだろう。

 ただ、今季の特徴として面白いのは、シメオネ側にポゼッション志向が出てきたこと。中盤にコケ、サウール、新加入のロドリというテクニシャンを配し新加入のレマールもボールを触れる。もちろんグリーズマンもそう。これだけの顔ぶれがいれば堅守速攻とポゼッションを使い分ける、という欲がシメオネに出て来て不思議ではない(というか、欲があってこうした顔ぶれをそろえたのだろうが)。

 先週のマドリッドダービーでも前半はかなり軽快にボールを回した。キープのために前後で全員をサポートするロドリが効いており、彼に預けておけばまずボールを失わない。攻め手がない時は急がずキープしておく、という指揮官の姿勢の変更を体現するプレーヤーだ。レマールもサイドから崩すドリブルだけでなく気が利いたコンビネーションもできていた。もしかするとベティスのお株を奪ってボールを持つ展開も特に前半はあるかもしれない。週中にはCLがあるため、ベティスにボールを回され振り回されると後半に足が止まってしまう恐れがある。

 セティエンのほうは迷いがない。ポゼッションにさらに磨きをかけるだけ。そのフィロソフィーが先週末レガネス戦のボール支配率82.5%として結実した。これはグアルディオラ時代のバルセロナをも上回るリーグ記録である。しかも前々節ジローナ戦と7人先発メンバーを入れ替えた“Bチーム”による記録であることも指摘しておきたい。セティエンのフィロソフィーはレギュラーだけでなくチーム全体に浸透しているのだ。

 ボール支配だけでは勝てない。実際あの試合も88分のローレンのゴールによる1-0の辛勝だった。が、ボールの支配は間違いなく守備の機会と失点のピンチを減らす。ここまで7試合で5失点。初戦を除くとここ6試合で2失点。足が止まりパスさえ繋げなかったレガネス相手にスコアレスドローの恐れはあったが、敗れる恐れはなかった。

 “Aチーム”の乾はアトレティコ・マドリー戦はベンチスタートだろう。後半中頃までスコアレスドローが続けば登場の機会があるのではないか。アトレティコ・マドリーはここまで4失点で最少失点チームであるから、0-0の均衡が長く続く可能性は小さくないと思う。

文・木村 浩嗣

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18/19 ラ・リーガ 第8節

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 10月6日(土)夜11:00〜(生中継 WOWOW ライブ
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 10月6日(土)深夜1:20〜(生中継 WOWOW ライブ
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 10月7日(日)夜11:00〜(生中継 WOWOW ライブ
・バレンシア vs バルセロナ
 10月7日(日)深夜3:30〜(生中継 WOWOW ライブ

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