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18/09/19【ラ・リーガ】アトレティコ・マドリー戦に臨む好調ヘタフェ。ベンチスタート続く柴崎の現状は?

(写真:Getty Images)

 上り調子のヘタフェ、勝ち点が伸びないアトレティコ・マドリー、順位も前者が上回る格好(5位と9位)でのマドリッドダービーとなった。

 前節のヘタフェはリーガで勝ち点を奪うのが難しいサンチェスピスファンでセビージャに快勝。今季のチームは[4-4-2]でのカウンターサッカーという戦い方はそのまま、攻守とも戦力が一回りアップした感じだ。セビージャの弱点㈰バネガ+ロケ・メサの2ボランチに狙いを定めプレス、弱点㈪3バックのサイド奥に狙いを定めロングボールを送り込む、というゲームプランが的中。ゴール量産態勢に入ったアンヘルが、ポストプレーが冴え続けるホルヘ・モリーナのサポートもあり2得点。リードするとボールの後ろに肉の壁を築き、ファウルを辞さずゲームを止め続ける(22ファウル! 6イエロー!)得意のパターンで逃げ切った。

 注目の柴崎は途中出場。アンヘルに代わりセカンドトップあるいは5人目のMFのとしてホルヘ・モリーナの下に入った。本来のポジション、攻撃的ボランチにはマキシモビッチが定着。この日は守備的ボランチが不在だったが、ボルダラス監督は柴崎ではなくCBのジェネを先発させた。これは“柴崎は守備的ボランチとして使うには守りに不安がある”というメッセージと解釈できる。実際マキシモビッチは恵まれた体格(189cm、78kg)を生かしプレス、空中戦、肉弾戦で強さを発揮しており、柴崎とは特徴が異なる。今の状況では柴崎の使いどころは、㈰セカンドトップで守備固め、㈪得点が欲しい場面で守備的ボランチに代えて攻撃強化という2点しか思い浮かばない。

 アトレティコ・マドリーはホームでエイバルと引き分けた。後半ロスタイムのラストプレーで追い着くしぶとさはさすがだったが、セットプレーでしかチャンスを作れず、守備時のミスも目立った。コケ、代表で素晴らしかったサウール、フィリペ・ルイス、ゴディンといったこれまでチームを支えてきた面々のパフォーマンスが軒並み低調。シメオネ監督にとっては代えの効かない面々で、采配で流れを変える術がなく手の打ちようがない。今週末の試合でも何かを大幅に変えてくる、というのはないだろう。

 戦術的な観点から見ると、このマドリッドダービーは似た者同士の戦い。同じ[4-4-2]での堅守速攻、ただし選手個々のクオリティでアトレティコ・マドリーが上回る。2トップの組み合わせはポスト役+セカンドトップ(ホルヘ・モリーナ+アンヘル、ジエゴ・コスタ+グリーズマン)は同じだが、2ボランチの組み合わせは守備重視のボルダラスのチーム(マキシモビッチ+ジェネ?)に対し、守備重視ながら攻撃的でもあるシメオネのチーム(コケ+サウール)という違いがある。アトレティコ・マドリーの方が柔軟だが、ヘタフェの方が戦術的な一貫性がある、と言える。

 勝負の分かれ目は、ボール支配をせざるを得ないアトレティコ・マドリー——それに適したコケ、サウールを抱える——がいかに主導権とスコア上の優位を保って試合を進められるかに尽きる。ヘタフェが先制するようだと引っくり返すのは至難の業だろう。

文・木村 浩嗣

ラ・リーガ関連生放送予定

18/19 ラ・リーガ 第5節

・ヘタフェ vs アトレチコ・マドリード
 9月22日(土)深夜1:15〜(生中継 WOWOW ライブ
・レアル・マドリード vs エスパニョール
 9月22日(土)深夜3:35〜(生中継 WOWOW ライブ
・ビジャレアル vs バレンシア
 9月23日(日)夜11:00〜(生中継 WOWOW ライブ
・ベティス vs A.ビルバオ
 9月23日(日)深夜1:20〜(生中継 WOWOW ライブ
・バルセロナ vs ジローナ
 9月23日(日)深夜3:35〜(生中継 WOWOW ライブ

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