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18/09/13【ラ・リーガ】ダービー勝利のベティス。次なる相手は強豪バレンシア、乾は引き続き先発か

(写真:Getty Images)

 バチュアイ、ガメイロを獲得し、ゲデスとコンドグビアの引き留めにも成功し、スーパーチームとなったバレンシアの調子がおかしい。開幕戦こそアトレティコ・マドリーと引き分け(1-1)、「優勝候補」という声も出たが、その後エスパニョールには完敗(2-0)、ダービーでは格下のレバンテと引き分け(1-1)と勝ち点が伸びない。

 理由は、㈰右SBピッチーニの守備の穴、㈪守備的MFコンドグビアの負傷、㈫ゲデスがフィジカルコンディション不足で未出場、といったところか。㈰については、元ベティスのピッチーニは攻撃力には定評があるが、オフサイドトラップで取り残されるなど守備が粗い。このポジションは代役がいないため、ベティスの左サイド(そこには乾がいる!)にとっては狙い目になるだろう。㈪については、パレホとボランチを組むコンドグビアが代表戦で再び負傷し今週末の出場は微妙。代役のバスとパレホのテクニシャンコンビだとセンターラインがプレスに脆くなる。㈫に関連して、3試合で5失点の守備崩壊の原因は、マルセリーノ監督が目指すポゼッション強化をチームが消化できていない点にもある。ボールを保持して守備機会を減らすつもりが、持たされてボールが集中するダブルボランチに圧力を掛けられ、ボールロストしカウンターを喰う、という悪循環になっている。

 ベティス戦では攻守バランス改善のために左サイドでゲデスが起用されるかもしれない。守りに不安があるのにアタッカーのゲデスをあえて入れ、相手を押し込むことによって穴を目立たなくさせる、少々の失点は得点増でカバー、というやり方はリスキーだが効果があるかもしれない。いずれにせよ、期待が大きく膨らんでいるバレンシアにとってはマルセリーノのやり繰りも含め、4戦目にして早くも正念場の感がある。

 ベティスはセビージャとのダービーで初勝利し一息ついた。乾は下がり目の左FW、“左トップ下”という彼専用のポジションで先発し90分プレーした。期待される攻撃では貢献できなかったが、相変わらず戦術理解力の高さで自分のサイドの守りに穴を開けないから、1点が欲しい展開が終盤になっても、さらにホアキンのゴールで逃げ切り態勢に入っても、セティエン監督は乾を下げなかった。乾がボールを持った時のスタンドのファンの反応、セティエンのお茶目な必勝鉢巻き姿を見ても、彼が愛されていることがわかる。戦術的な適応にはカナーレスやジュニオールと合っておらず時間が必要だが、チームに溶け込むことには成功している。

 今週末のゲームプランとしては、バレンシアを破ったエスパニョールのやり方が参考になるのではないか。ある程度相手にボールを持たせ、中盤の数的有利(2ボランチ対3インサイドMF)を生かしてボール奪取、そしてカウンターという筋書きだ。エスパニョール戦で2失点に絡んだピッチーニが穴であることはすでに述べた。左サイドにはホアキンというライバルがいるが、先発乾、途中出場ホアキンというダービーと同じ采配が繰り返されるとみる。

文・木村 浩嗣

ラ・リーガ関連生放送予定

18/19 ラ・リーガ 第4節

・レアル・ソシエダ vs バルセロナ
 9月15日(土)夜11:00〜(生中継 WOWOW プライム
・バレンシア vs ベティス
 9月15日(土)深夜1:20〜(生中継 WOWOW プライム
・A.ビルバオ vs レアル・マドリード
 9月15日(土)深夜3:35〜(生中継 WOWOW プライム
・セビージャ vs ヘタフェ
 9月16日(日)深夜3:30〜(生中継 WOWOW ライブ

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