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18/09/11【日本代表】A代表デビューへ。古巣の庭で見せるスケールアップした堂安律

(写真:Getty Images)

 ぶっきらぼうな関西弁で話す印象は、正直そこらあたりにいる“若い兄ちゃん”感が強い。でも、話を聞いていくと、自信や芯の強さが垣間見える。札幌での取材のひとコマ。聞いているこちらが、思わず吹き出しそうになった。

「昨日の紅白戦、わけわからんところからシュート打ったでしょ(笑)。でもそれもいいと思ってて」

 中盤でボールを受けると、前を向いてボールを運ぶ。確かにシュートコースは空いていたが、まだ打つには少し早いかな? というタイミングだった。左右へのパスの選択肢もある。

 そこで、堂安律が見せたのが、迷いなき左足の強振。ドン! と重く鈍い音が、インパクトの瞬間にグラウンドに響いた。ボールはクロスバーの上に外れたが、彼は味方に手を差し出し選択を詫びつつも、その顔は笑っていた。

 昔からうまい選手で有名だった。中学時代からG大阪で育ち、“西の堂安”を知らないサッカー関係者は皆無。左足を武器に、ドリブルを仕掛けるサッカー小僧の行く末が期待された。

 昨年オランダに渡り、さらに身につけたもの。それは、日本人アタッカーが欧州の地で必ず痛感する“ゴール”への意識だった。

「得点意識は昔は低かった。でもオランダで強くなった。いまはシュートを打てるところだったら、まずはそれを狙う」。前述のプレーこそが、堂安の変化の兆し。昨季フローニンゲンで二ケタ得点まであと一歩の9ゴールを挙げた。数字という目に見える結果も、彼の進化と成長を後押しする。

 代表デビュー、その最初の舞台が奇しくも育ってきた古巣の庭になる。「ここは日本で一番たくさんのプレーをしてきた場所。思い出がある。練習場でも芝の匂いとか、すべて『帰ってきたんやな』という気にさせてくれる。ただ試合が終わると、それが終わるのも少しさみしい」。強気の狭間で見せる照れ笑いも、“関西の兄ちゃん”らしく情にあふれ憎めない。

 体も厚くなった印象だ。相手に体をぶつけてボールを受けるシーンが増えている。単なるうまい選手ではない。力強さ、たくましさも、ここ大阪で示したい。

 堂安律。東京五輪とカタールW杯。2年後、そして4年後に向けた、森保ジャパンの看板候補。インパクトのあるスタートを切れるか。

文・西川 結城

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