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18/08/30【ラ・リーガ】新天地ベティスでの苦闘。乾が学び、周りが乾を理解するまでは

(写真:Getty Images)

 乾が苦しんでいる。第1節レバンテ戦では[3-5-2]の左インサイドMFで65分に途中出場、第2節アラベス戦では[3-4-1-1]で左トップ下的に使われ先発したが60分に交代した。いずれのポジションでも窮屈そうにプレーしている。

 エイバル時代に与えられていたスペースが、ベティスではパスを繋ぐスタイルで遅攻がメインになるためにない。そのために一番の長所であるドリブルでスペースへ飛び出すプレーが出せない。加えて、左サイドはジュニオールが上下動しているため、サイドラインぎりぎりで張って待つ得意のポジショニングもできない。ジュニオールが上がって来ると乾はスペースのない内側に入らざるを得なくなる。エイバル時代には左SBが中に入り、乾がライン際に残るコンビネーションが見られたが、キーケ・セティエン監督のスタイルではその形は見たことがない。サイドはあくまで左ウイングバックのものだから、乾はウインガーではなくインサイドMFやFWとしてプレーしなければならなり、スピードや爆発力よりも器用さや小さなタッチで勝負しなければならない。不動のレギュラーであるカナーレスやグアルダードと比べるとその部分が劣っていることがよくわかる。乾が学び、周りが乾を理解するためにベティスでの1年目は長い目で見る必要がありそうだ。

 というわけで、未勝利で必勝を目指すホームでのセビージャダービーでは出番がないかもしれない。2試合で無得点という状況を打開するため、セティエン監督が2トップ(ローレンとサナブリア)でスタートする可能性が高いことも乾には不利な材料。ただ、乾が見られない代わりに左インサイドMFとしてレジェンド、ホアキンの姿が見られそうだ。

 セビージャの方は第1節ラジョ・バジェカーノに大勝(1-4)するも第2節はホームにビジャレアルを迎えてスコアレスドローに終わった。パブロ・マチン監督のスタイルはサンパオリ元監督、ベリッソ元監督、そしてセティエンのパスサッカーとは正反対のハイライン&ハイプレスの攻守の切り替えが速いサッカー。ボールを奪えば縦に真っ直ぐ相手ゴールに向かう。そのためにはDFラインからのロングボールも辞さない。エイバルと似ているから乾はこっちに入っていた方が良かったかもしれない。ELとスペインスーパーカップで公式戦をすでに7試合こなしているセビージャの方が仕上がり具合は上だが、その分ダービーの3日前にELを戦うこともあって疲労が溜まってもいる。システムは[3-4-2-1]なのでダービーはちょっと記憶にない「3バック対決」、しかもプレースタイルが対照的という戦術的にも面白いものになりそうだ。

文・木村 浩嗣

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18/19 ラ・リーガ 第3節

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 9月1日(土)深夜3:40〜(生中継 WOWOW ライブ
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 9月2日(日)深夜3:35〜(生中継 WOWOW ライブ

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