2018 FIFAワールドカップ ロシア

18/07/14【ワールドカップ ロシア】カウンター対策、エムバペ対策は?満身創痍のクロアチア、「フランス優位」を覆せるか

(写真:Getty Images)

 20年ぶりの戴冠か、初優勝か。2018ロシアW杯、ファイナルの舞台に立つのはフランスとクロアチアだ。

 優位に立っているのはフランスだろう。戦力面以上に大きいのがコンディションの差だ。ノックアウトステージ以降の3試合を90分間で勝ちきってきたフランスに対し、クロアチアは3試合とも延長戦まで戦っている。また、決勝までの期間もフランスのほうが1日長い。フランスはサンクトペテルブルクからモスクワまで約700kmの移動があり、クロアチアは準決勝もモスクワだったため移動はないが、それでもフランスのほうがコンディションに分があるのは間違いない。

 試合は、ボールを保持するクロアチア、守ってカウンターのフランスという構図になりそうだ。その中でまずポイントになるのが中盤の攻防。クロアチアはモドリッチ、ラキティッチを中心にボールを回す。そこにポグバ、カンテという今大会最強コンビのボランチが立ちはだかる。クロアチアがここで不用意にボールを失うと、フランスの高速カウンターを食らってしまう。フランスは間違いなく、この形を狙っている。

 そうなると次のポイントは、フランスが先にクロアチアを仕留められるか、エムバペ、ジルー、グリーズマンがチャンスを決め切れるかどうか。フランスにとって少し不気味なのは、クロアチアがグループステージの3試合すべてで先制点を許しながら、試合を盛り返している点。不屈のクロアチア相手に、1点のリードでは、堅守フランスといえども安心はできない。

 一方のクロアチアはフランスのカウンターに耐えられるか。不用意なミスがなかったとしても、試合の中でなんどかフランスの得意な形に持ち込まれるのは間違いないだけに、カウンターへの対処はミスできない。CBのロブレン、ビダは一度のミスも許されない緊張感の中で、困難なミッションに挑まなければならない。

 ともにベストメンバーで臨みたいファイナル。フランスに準決勝から変更はなさそうだが、クロアチアはどうか。コンディション面とともに考えなければいけないのが、エムバペ対策だ。左SBに入る選手がその任務を担うが、もともとこのポジションがクロアチアにとってのアキレス腱である上に、今大会で先発を務めてきたストリニッチが準決勝の延長前半で負傷交代している。ストリニッチに代わって出場したピバリッチはクロスが持ち味の攻撃型。CBビダや右SBブルサリコを左SBに回す対応もあるかもしれない。

文・西川 結城

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