2018 FIFAワールドカップ ロシア

18/07/12【ワールドカップ ロシア】クロアチア、初の決勝へ!成熟の黄金世代、その経験と執念

(写真:Getty Images)

 両者が死力を尽くし迎えたラストプレー。イングランドのFKをクロアチアが跳ね返す。次の瞬間、試合終了のホイッスルが鳴ると、ピッチ上には明と暗のコントラストが広がっていた。芝生に倒れ込む白いユニフォーム。20年越しの悲願達成に選手、スタッフ、サポーター全員で喜びを噛み締める濃紺のユニフォーム。延長戦までもつれた一戦で優ったのは若きイングランドの勢いではなく、成熟の黄金世代をそろえたクロアチアの経験と執念であった。

 試合はイングランドの十八番で幕を開ける。5分、ゴール前中央でFKを獲得すると、キッカーはトリッピアー。今大会、ここまで11得点中8得点をセットプレーから挙げているチームにおいて、高精度の右足で貢献してきた背番号12から放たれたボールがゴールに吸い込まれた。

 対して、決勝トーナメントに入り、2試合連続でPK戦まで戦ってきたクロアチアはその疲労の影響もあってかパスミスを頻発。中盤を支えるモドリッチやラキティッチも味方と呼吸が合わない場面が見られ、良いところなく前半を折り返す。

 しかし、立て直した後半は前線からのプレスで相手にロングボールを蹴らせ、それを回収しサイドに展開してクロスという形でチャンスを見出すと、68分にそれが実る。ブルサリコのクロスを大外から飛び込んできたペリシッチが左足の裏で押し込んだ。

 その後は圧倒的に攻め続けたクロアチアだがチャンスを生かせず、延長戦に突入。それでも、延長後半、人口420万人の“小国”が意地を見せる。109分、相手の足が止まった瞬間を見逃さなかったマンジュキッチがエリア内で左足を一振り。強烈なシュートをネットに突き刺し、エースが母国を史上初のW杯決勝の舞台へ導いた。

文:J:COMサッカー編集部

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