2018 FIFAワールドカップ ロシア

18/06/27【日本代表】安定感を増すボランチ。今後は“4人”の力が必要に

(写真:Getty Images)

 ボランチが安定していれば、チームが、試合が締まる。攻撃と守備、均等に関わり合うサッカーにおける要衝のポジション。セネガル戦は日本の長谷部誠と柴崎岳がハイパフォーマンスを見せたことで、チーム全体がタイトに、激しくプレーできていた。

 長谷部は、初戦のコロンビア戦よりも明らかに状態がよく、プレーにも強さとキレがあった。前半からボールを保持すれば、香川真司や大迫勇也に向けた縦パスを意識し、リズムよくボールを前方に入れた。最近鳴りを潜めていた推進力も見せ、ドリブルでスペースに運ぶプレーも効果的だった。

 後半に入ると、よりセカンドボールを拾えるようになり、今度はサイドへのパス配球から攻撃を下支え。肝心の守備面も、ボールへの反応スピードが速く、屈強な黒人選手よりも先にボールに触り、体を張ってスクリーンなディフェンスを繰り返した。

「相手のイヤがることをやろうとチームで意思統一できたことよかった。4年前のブラジルW杯のときの戦い方とはまったく別だと思う」(長谷部)。

 チームとして組織的にプレーできている西野ジャパン。ただそれも、個々の安定したプレーがあってこそ。長谷部が見せた動きは、このポジションの重要度の高さをあらためて浮き彫りにした。

 柴崎はコロンビア戦同様、技術の高さと守備面での強度の高さをセネガル戦でも発揮。先制点の起点となった好フィードは出色だった。いまや完全にチームに不可欠な存在になってきている。

 ただ、ポーランド戦、さらには決勝トーナメントをにらんだ場合、長谷部と柴崎の二人だけで戦い抜くことは難しい。ベンチには守備的な山口蛍、そして攻撃センスの高い大島僚太が控える。彼らも100%の力を発揮すれば、この舞台でも戦える選手だ。その潜在能力を余すことなく発揮することこそが、大舞台では難しいタスクなのだが、いまの日本の組織的なサッカーを続ける上では、やはり彼らボランチ陣の活躍が必須となる。

文・西川 結城

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