2018 FIFAワールドカップ ロシア

18/06/20【日本代表】初戦の陰のMOM長友佑都。コロンビアの右を封じ続けた金色の左

(写真:Getty Images)

 コロンビアのホセ・ペケルマン監督は予想どおり[4-2-3-1]で右サイドにクアドラードを起用。右サイドを果敢に仕掛けてくると思われた。

 しかし日本が立ち上がりにPKで1点を奪い、ボランチのカルロス・サンチェスが一発退場となったことで、トップ下のキンテーロがボランチに下がると、クアドラードはかなり中よりにポジションをとって縦パスを引き出しにきた。そうした状況で長友佑都はクアドラードの大外を上がってくる右SBのアリアスをチェックする局面が増えたが、18分にはクアドラードの仕掛けに並走して止め切った。25分にはファルカオのポストプレーを起点に逆サイドから上がったクロスに対し、ファーに走り込むクアドラードを制してクリアする。

 ペケルマン監督は31分にクアドラードを下げてボランチのバリオスを投入。左利きのキンテーロが右サイドにポジションを変えてきた。するとコロンビアは中央突破に集中して長友のサイドがほぼガラ空きに。その状況を生かして惜しいクロスを上げるなど攻撃面で目立つようになったが、39分には中に絞った長友のクリアが小さくなったセカンドプレーで長谷部誠がファウルを犯してしまい、この直接FKをキンテーロに決められた。

 後半には途中出場で右サイドに入り、フリーのポジションをとるハメスに対し、長友も臨機応変の対応を強いられた中でも大きな仕事をさせなかった。70分にはストライカーのバッカが投入されどんどん入れ替わる状況でファルカオをエリア内で阻止するなど、乾貴士、長谷部と受け渡しながらもう一人のストッパーとしてコロンビアの仕掛けを防いだ。

 後半アディショナルタイムのカバーリングでもチームを救った長友。この日の主役は大迫勇也や柴崎岳らだが、4年前の教訓を生かし、目まぐるしく状況が変わる中でも左SBから引き締めた長友は陰の勝利の立役者と言っても過言ではない。

文・河治 良幸

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.