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18/06/14【日本代表】大勝のパラグアイ戦で光った組織的守備。攻撃陣が出した“回答”

(写真:Getty Images)

 4-2で快勝した12日のパラグアイ戦。トップ下で輝いた香川真司や、乾貴士がゴールという結果でアピールに成功した。目に見える成果は確かにこの試合のハイライトである。

 ただ、W杯を戦う上で、日本は結果やゴール数以上に大切な要素をこの試合でつかむことができた。それは、組織的かつ連動性のある守備、である。

 8日のスイス戦は前線と守備陣の間で全体のライン設定に齟齬が生じ、また先発した本田圭佑や宇佐美貴史が守備意識は見せるも、効果的なディフェンスができていなかったことも低調な出来に関係していた。

 この試合、攻撃陣に名を連ねた岡崎慎司、香川、乾、武藤嘉紀の4人は、いずれも「体力があって、前から相手を追える力があった」(武藤)。岡崎は前線で相手へ2度追い、3度追いを繰り返し、香川はドルトムント仕込みのプレッシングを見せる。この前線二人が相手のパスコースを限定すると、次にボールを出されたところで武藤がフィジカルの強さを生かし”デュエル・ディフェンス”。乾もかみつくかのように球際に激しく向かい、相手にフタをした。

 攻撃陣の守備機能は、こんなところにも影響を及ぼした。前半からCBの植田直通のインターセプトや前に出る守備が目立ったが、これは前線からの守備がハマっていたため、最後尾のDFも躊躇することなく果敢な守備ができていたという証左である。

 また、激しく相手のボールサイドに向かう守備だけではなかった。特に岡崎と香川は、あらためて守ることへのセンスも感じさせた。相手DFへのプレスのみならず、そこをはがされた場合を見越して中間ポジションをとり、SBやボランチにも圧力をかける両者のプレスバックも効いていた。「これはレスターでやって、(代表でも)必要だと思っていた」と岡崎は胸を張る。そして香川はこう言う。

「これをやり続けないと意味がない。W杯に向けて、本当にベースを作りたかった。この守備が大前提になる」。

 手ごたえも感触もなく、初戦のコロンビア戦を迎える。それだけは避けたかった日本だが、最後の最後に確かな基盤となり得るプレーベースを見つけ出した。

文・西川 結城

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