2018 FIFAワールドカップ ロシア

18/06/04【日本代表】初戦コロンビア戦のキーマン。山口蛍に課される役割

(写真:Getty Images)

 4年前の苦い記憶─。意気揚々と臨んだブラジルW杯だったが、グループステージの結果は1分2敗。特に3戦目のコロンビア戦は、1-4とディフェンスラインを切り裂かれての完敗に終わった。この試合、山口は62分に青山敏弘に代わって途中出場している。ただし、この時点でスコアはすでに1-2。2失点目の起点にもなったコロンビアのハメス・ロドリゲスを封じるべく投入されたが、すでに流れは相手に傾いており、山口にできることは限られていた。

 奇しくも、今大会のグループステージ初戦の相手もコロンビア。まさにあの試合の借りを返すチャンスが訪れた。4年経っても、コロンビアの攻撃の中心はJ.ロドリゲスであることに変わりはない。ポジションこそ流動的だが、ゲームを作る彼を抑えることは、この試合のポイントになるだろう。そこで、山口の働きぶりが問われてくる。「自分が対峙する相手のキーマンは、必死になってつぶさないといけない」。会見の席上、山口は自身に課せられたプレーについて、そう語った。「自分にできるプレーは限られているので、それをしっかり出すしかない」という悲壮な覚悟とともに。

 Jリーグを代表するボランチの一人であり、こと守備における仕事ぶりは突出したものをもつ山口だが、相手が世界トップクラスのクオリティーをもつ選手ともなると、90分間、抑え込むことは容易ではない。それでも、「泥臭く戦うことを自分は(プレースタイルとして)作ってやってきた。それをW杯という舞台でも見せたい」と意気込む。

 両チームの力の差を考えると、日本がボールを支配して押し込む試合展開は考えにくい。少しでも勝機をふくらませ、勝点を『1』でも獲得するためには、やはり粘り強い守備は欠かせない。この試合で山口が果たすべき役割は重要だ。

文・小田 尚史

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