2018 FIFAワールドカップ ロシア

18/05/21【W杯注目選手#17】走れる10番。レアル・マドリーで鍛えられたモドリッチ

(写真:Getty Images)

 9月には33歳になるモドリッチ。レアル・マドリーのフロレンティーノ会長は代役を探していると噂されるが、衰えはまったく感じさせなかった。リーグ戦全日程を終え1ゴールは例年並み、7アシストはレアル・マドリー加入以降では最多である。だが、彼のポテンシャルを考えるともっと良い数字が出るはずだ、と思っているのは私だけではないだろう。

 これはクロースやラキティッチにも共通することだが、レアル・マドリーのような世界の頂点に立つような強豪は、攻撃的選手を守備的ポジションに配置する。攻撃は鍛えられないが守備は鍛えられる。天性の攻撃タレントの守備を向上させれば、攻守にスーパーな選手が誕生するという発想からだ(トップ下コレクターの会長に「配置は任せた」と丸投げされたジダンを始めるとする歴代監督は可哀想だが……)。

 だから、モドリッチはクラブでは[4-3-3]の右インサイドMFを“やらされている”が、本来のポジションは1列前、クロアチア代表での[4-2-3-1]のトップ下である。クラブではディフェンスラインの前までポジションを下げられ、やはりトップ下タイプなのに“やらされている”クロースほどではないものの、後ろからのボール出しも担当する。本当はあまり守備をさせず、アシストを出させたり、ゴールの2つ前のくらいのプレーをさせたり、得意のミドルシュートを打たせた方が持ち味が生きるし、体力の消耗も少ないのだが……。

 リーガでもCLファイナルのための調整に入った試合では、ジダンが[4-3-1-2]を試したことでイスコとポジションチェンジして2トップの下でプレーする姿が時々見られるようにはなった。小柄ながら闘志あるスライディングタックルで拍手される存在ではあるが、やはり跳ねるような独特のリズムでペナルティエリアの周りを自由に動き、ワンツーやドリブルをし、ワンタッチパスやトリッキーな浮かせたパスを出し、走り込んでのミドルを常時見たい。となると、やはりそれはロシアまで待たないといけないのだろう。

 ただ、持ち前の躍動感に持続力が加わった、つまり体力が付いたのはレアル・マドリーで長い距離を走らされているせい。プレーで仲間を鼓舞するタイプの背番号10のキャプテンの存在感は大きくなっている。

文・木村 浩嗣

ロシアW杯関連生放送予定※時間はキックオフ時間

グループD 第1戦

・アルゼンチン vs アイスランド
 6月16日(土) 夜10:00〜(生中継 NHK総合)
・クロアチア vs ナイジェリア
 6月16日(月) 深夜4:00〜(生中継 日本テレビ)

グループD 第2戦

・アルゼンチン vs クロアチア
 6月21日(木) 深夜3:00〜(生中継 日本テレビ)
・ナイジェリア vs アイスランド
 6月22日(金) 深夜0:00〜(生中継 NHK総合)

グループD 第3戦

・ナイジェリア vs アルゼンチン
 6月26日(火) 深夜3:00〜(生中継 NHK総合)
・アイスランド vs クロアチア
 6月26日(火) 深夜3:00〜(生中継 日本テレビ) 

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