2018 FIFAワールドカップ ロシア

18/04/18【W杯注目選手 #9】ロシアでグリーズマンが必ず輝く理由

(写真:Getty Images)

 グリーズマンを見ていると、代表で活躍する土台があらかじめ用意されている「幸運な選手」、「不運な選手」というのがいるのがよく分かる。グリーズマンは幸運であり今夏のW杯でも活躍するのは間違いない。なぜなら、アトレティコ・マドリーで要求されている役割、[4-4-2]でのセカンドトップというのが、フランス代表とまったく同じなのだ。トップの相棒がフィジカルの強いターゲットとなり得る選手、クラブではジエゴ・コスタ、代表ではジルーというのまで同じ。ボールは持てるもののともに主要な武器は攻守の切り替えの速さ、スピードに乗ったカウンターというプレースタイルも共通。こういったベースが一緒だから、今季リーガで18ゴール、8アシストと絶好調のグリーズマンがロシアの地でも躍動する姿は容易に思い浮かべることができるわけだ。

 グリーズマンの仕事はD.コスタ(負傷欠場の場合はガメイロ)のそれと比較しながら見ると理解し易い。システム上は2トップだが2人が横に並んでいる時間帯はほとんどない。D.コスタが前でセンター寄りグリーズマンが後ろで左サイド寄りというポジショニングになっている。D.コスタが体を張って相手CBを押し下げてできたスペースをグリーズマンが使う、D.コスタが落としたロングボールをグリーズマンが周囲で拾う、あるいはグリーズマンがカウンターの中継点となってD.コスタをスペースへ走らせるといった役割分担になっている。D.コスタが潰れ役、縁の下の力持ち役となって、グリーズマンをアシストやゴールで輝かせているのだ。前節レバンテ戦の得点シーンでのボレーシュートで分かるように、本来は左利きだが右足でも難易度の高いシュートが蹴れる。最後はダイブでイエローカードをもらってしまったカウンターシーンでは抜群のスピードを見せてくれた。

 今週末の対戦相手はポゼッションサッカーで5連勝を記録したベティス。得意なカウンターサッカーに専念することができる相手だからグリーズマンも力を発揮し易いだろう。注目はどうしても派手なグリーズマンに集まってしまうが、名コンビの片割れD.コスタの仕事ぶりにも目配りしてほしい。スペイン代表が1トップでのパスサッカーというアトレティコ・マドリーとまったく異なるサッカーをするせいで、適応に苦労する不運な男の代表が彼なのだから……。

文・木村 浩嗣

ロシアW杯関連生放送予定※時間はキックオフ時間

グループC 第1戦

・フランス vs オーストラリア
 6月16日(土) 夜7:00〜(生中継 NHK総合)
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 6月16日(土) 深夜1:00〜(生中継 フジテレビ)

グループC 第2戦

・デンマーク vs オーストラリア
 6月21日(木) 夜9:00〜(生中継 フジテレビ)
・フランス vs ペルー
 6月21日(木) 深夜0:00〜(生中継 NHK総合)

グループC 第3戦
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 6月26日(火) 夜11:00〜(生中継 テレビ朝日)
・オーストラリア vs ペルー
 6月26日(火) 夜11:00〜(生中継 NHK総合) 

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