リーガエスパニョーラリーガエスパニョーラ

18/04/03【W杯注目選手 #6】なぜ?スペイン代表でレギュラー、Rマドリーで出番がないイスコ

(写真:Getty Images)

 先日のアルゼンチン戦でハットトリックを決め、ロペテギ監督率いるスペイン代表で絶対のレギュラーになっているイスコ。なのに、レアル・マドリーで出番がない(直近2試合で出場時間はわずか7分)。なぜか?

 主な理由は2つある。

 まずシステム上の問題。スペイン代表のシステムは[4-1-4-1]で2列目にイスコを含め4人の攻撃的MFを配置する形になっているのに対し、レアル・マドリーの場合は[4-3-3]で2列目の「3」のうち攻撃的MFは2人。そこにはモドリッチとクロースというダブルゲームメーカーが絶対のレギュラーとして君臨している。ともに下がり目の位置でボールキープを優先したプレーをしており、トップ下的なイスコは代役になりにくい。

 出番が回って来るとしたらベンゼマ、ロナウド、ベイルの3トップのうち誰かが欠けて[4-3-1-2]になりトップ下のポジションが生まれた時。とはいえ、その場合もアセンシオという強力なライバルとのポジションを争いに勝つことが前提となる。そうしてジダンがルーカス・バスケスを左ウイングに入れて[4-4-2]にした場合はイスコの居場所は再び失われる。

 もう1つはプレースタイルの問題。ショートパスで崩すスペイン代表では攻撃は遅攻にならざるを得ず、イスコがいくらボールを触っても許されるし、周りにも彼のファンタジーを理解できるイニエスタ、コケ、シルバらのファンタジスタが居る。だが、スピード自慢の3トップを擁するレアル・マドリーの最大の武器は速い攻守の切り替えからのカウンター。イスコがボールをこねている間に、裏を狙って走り出すロナウドやベイルはオフサイドになってしまう。1タッチ、2タッチで速いプレーが要求されるジダンのチームでは、代表で楽しませてくれる曲芸のようなプレーは封印せざるを得ないのだ。

 今週末のマドリッドダービーでもイスコの出番は保証されていない。W杯優勝候補の第2グループには入るだろうスペインの不動のレギュラーにして、クラブチームでは周りと合わない、スタイルが違うという理由でベンチを温めなくてはならない。そこに個人競技ではなく集団競技であるサッカーの奥深さがよく表れている。

文・木村 浩嗣

ロシアW杯関連生放送予定※時間はキックオフ時間

グループB 第1戦

・モロッコ vs イラン
 6月15日(金) 深夜0:00〜(生中継 NHK総合)
・ポルトガル vs スペイン
 6月15日(金) 深夜3:00〜(生中継 NHK総合)

グループB 第2戦

・ポルトガル vs モロッコ
 6月20日(水) 夜9:00〜(生中継 テレビ朝日)
・イラン vs スペイン
 6月20日(水) 深夜3:00〜(生中継 日本テレビ)

グループB 第3戦
・イラン vs ポルトガル
 6月25日(月) 深夜3:00〜(生中継 NHK総合)
・スペイン vs モロッコ
 6月25日(火) 深夜3:00〜(生中継 日本テレビ) 

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.