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18/03/30【日本代表 コラム】新たな不安。日本を支えるべき屋台骨の不調

(写真:Getty Images)

 課題や修正点は数知れず。ここにきて指揮官と選手たちのサッカー観の齟齬という根本的な問題が目立つようになったハリルジャパンは、いま、苦しい状況に追い込まれている。

 そして今遠征では、新たな懸念も浮上した。

 これまで替えのきかない存在として重用されてきた主将の長谷部誠、そして果敢なプレッシングとボール奪取で“デュエル”スタイルを支えた山口蛍。二人のレギュラークラスが、ベルギー遠征では不安定なプレーに終始してしまったのだ。

 その反面、23日のマリ戦では大島僚太が出色のプレーを見せた。持ち前の技術とプレーセンスをかけ合わせた攻撃はもちろんのこと、守備でも空いたスペースを即座にカバーしたほか、ボールを奪い切れない場面でもしっかりと敵の壁となっていた。そんな彼が昨年12月のE-1同様、またしても前半途中に負傷交代となってしまったことは日本にとっては痛恨だった。中島翔哉がアピールに成功した今遠征だが、大島が万全の状態でプレーを続けていれば、彼こそがその筆頭格になっていただろう。
また2試合とも途中出場だった三竿健斗も、大きなほころびはなかった。ただ、潜在能力や今後の可能性は感じさせるが、いますぐに長谷部や山口にとってかわる存在かと言えば、そこまでの強烈なアピールではなかった。またこの位置には今回は招集外となった井手口陽介もいる。5月末のメンバー発表まで各選手がクラブでのプレーで状態を上げていくことになるが、あらためてチームの屋台骨であるボランチが機能不全となれば、現在抱える多くの課題以前のレベルまでチームパフォーマンスは落ちることになる。

 マイボール時に効果的にパスを受けられなかった山口。球際で敵のフィルターにもなれず、ミスパスも連発した長谷部。日本のボランチ勢にいま、黄色信号が灯っている。

文・西川結城

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