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18/03/22【日本代表 コラム】欧州遠征未招集の乾貴士。疲労の蓄積?休養こそがロシアへの道?

(写真:Getty Images)

 乾が今回の招集外となった理由は、ハリホジッチの会見を読んでもよくわからない。まあ彼なりの理由があるのだろう。

 スペインでは代表監督は「監督」(entrenador/エントレナドール=練習させる人)とは呼ばない。「選択する人」seleccionador/セレクショナドール=選ぶ人)と呼ぶ。与えられた戦力の中で練習を積ませて強化していくクラブ監督に対して、代表監督とは自分のサッカー観に適した選手を選び組み合わせてチームのベストパフォーマンスを引き出す人。セレクションの基準は、①自分のサッカー観に合った選手、②その時々で調子の良い選手、③実力のある選手、という順に重視されるのが普通だ。

 選択する側の立場からすると、実力や実績よりも“自分によって使える選手かどうか”の方が大事であり、「なぜあの選手が選ばれなかったのか?」という論争は、今頃世界中の代表チーム周辺で起きているはず。例えばスペインでモラタの招集外が議論の的になっているように。
その乾の調子はというと、下り坂気味だ。

 先々週のレアル・マドリー戦で相手右SBカルバハルの前に完敗した後、先週のレバンテ戦では今季3度目の先発落ち。ペドロ・レオンの復帰でポジション争いが激化しているので、先発を外れたこと自体は大騒ぎすることではないが、57分に途中出場してからのパフォーマンスが悪かった。単純なパスミスやトラップミス、ホセ・アンヘルに代わって左SBに入ったフンカとのコンビミスが続いて、チームにまったく入っていけなかった。インターナショナルマッチウィークでリーガが休みでなかったら、間違いなく次節もベンチスタートだったろう。

 先発フル出場の連続で疲労が蓄積しているところに、ベティスへの移籍を報じるニュースが出て周囲が騒がしくなっていること、さらに代表招集外のショックと心労が重なったのかもしれない。招集外となった災いを転じて福となし、休養に当て再調整に励むことが、実はW杯出場への遠回りだが確実な道かもしれない。

文・木村 浩嗣

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