メキシコ・その他

18/03/22【日本代表 コラム】過去の評価ではなく、いま何ができるか。日本代表、W杯“3カ月前”選考

(写真:Getty Images)

 15日に発表された、ベルギー遠征(19日から合宿開始。23日マリ戦、27日ウクライナ戦)のメンバー。26人の招集選手の顔ぶれを見ると、本大会間近の現時点でもテストの意味合いが強い構成となった。

 負傷によりクラブでの試合を欠場している吉田麻也や香川真司、清武弘嗣といったタレントは、初めから今遠征の参加は見送られることは確実だった。そんな中、指揮官はW杯出場を決めた昨年のアジア最終予選ホーム・豪州戦でゴールを奪った井手口陽介と浅野拓磨の招集を見送った。さらにスペインでコンスタントに先発出場している乾貴士も選外となった。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は語る。「浅野と井手口は豪州戦では歴史的な試合をやってくれたが、現在はどうか。私はいま、選手が何をできるかが重要と考えている。1年前、半年前によかった選手をずっと評価するのではない」。浅野と井手口はクラブでは試合メンバーにすら入れない場合もあり、「これが続けば本大会に選ばない可能性もある」とも明言。選手たちの現状こそが明確な招集条件であることを強調した。

 また、乾がプレーする左サイドのアタッカーの位置には、指揮官が喫緊で試したい選手が2名存在した。一人はここ最近得点を重ね復調傾向にある宇佐美貴史、そしてもう一人は今季ポルトガルでブレイクする中島翔哉。「一人で打開できる選手、違いを生む選手が日本にも必要」と指揮官は熱弁。ここではすでに力量を把握する乾ではなく、突破や得点力に期待がかかる宇佐美と中島をテストとして招集したあたりにも、ハリル流のチーム作りが見受けられる。

 そして、この男も約半年ぶりに代表復帰を果たした。「ケイスケにはチャンスをつかんでほしい」。短い言葉しか残さなかったが、ハリルホジッチ監督はメキシコで好調の本田圭佑を再び呼んだ。言わずとしれた日本の看板選手。6月にかつてプレーしたロシアの地を踏めるか否かは、この遠征の活躍にかかっている。

 メンバーを固めていき、組織力も固めていく。W杯本大会を約3カ月後に控えた各国代表にとって、この時期の合宿と試合はそんな意味合いをもつところも少なくないだろう。ただ、われらが日本の将は違った。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、最後の最後まで選
手競争をあおり、サバイバルを促そうとしている。

文・西川 結城

日本代表関連生放送予定  

国際親善試合

・日本代表 vs マリ代表
 3月23日(金) 夜9:00〜(生中継 テレビ朝日系)

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