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18/03/21【日本代表 コラム】ポルトガルで高めた評価。中島翔哉はハリルジャパンのラストピースとなるのか

(写真:Getty Images)

 強気な発言だったが、どこか確信めいたものもあるような言葉だった。
「ポルトガルリーグは以前から好きでよく見ていましたから。僕のスタイルに合うサッカーです」

 この言葉を残した数カ月後。はたして中島翔哉は、現在9得点7アシストとまさに有言実行の姿を見せている。

 日本では、ある意味異質な存在だった。よく言えば、常に積極果敢に前だけを見て仕掛け、ゴールへとまい進する。悪く言えば、独善的なプレーが続き、味方との連係を優先しない。もちろん突破がミスに終わり、ボールロストにつながってしまえば、後者の評価が色濃く残ってしまっていたのである。

 いま、中島はポルトガルで気持ちよくプレーしている。試合の映像を見ていても、ボールをもてばまずはドリブルで眼前の敵と勝負し、なおかつ動きのベクトルは常に前へと向く。その積極性がシュートまでの連続性へとつながり、また味方へのチャンスメークにもつながる。日本では時に身勝手と映ったプレーが、彼の地では当たり前のように受け入れられ、さらにゴールへと結びついているのである。

「Jリーグはプレーがスローな印象。でもヨーロッパはどこも縦に速い。その中で技術を生かしてしっかり前にいけるか。僕はそこしか意識していない。だからやっぱり自分は海外向きの選手だと思う」
冷静に自分の特徴を理解し、日本でもブレずに磨いた。それが後に必ず生きると中島は信じ切っていた。

 ハリルジャパンへの印象もこう語っていた。「監督の言っていることはすごく分かる。ボールを自分たちで奪いにいき、そのままゴールに迫る。それは世界では当たり前。南米やヨーロッパでは後ろに下げるプレーをする選手はほとんどいない」。

 指揮官は「中島は爆発的な速さがあり、1対1で抜ける。ほかの日本人にはなかなかない力がある」と現時点からベタ褒めする。ただ「それを代表の舞台でできるかを見極めないといけない」とも話す。欧州で、ようやく自身への肯定評価を勝ちとった中島。自分のプレーこそが世界標準―。そう言わしめるインパクトを残せば、ハリルジャパンのラストピースとして、ロシア行きは確実に見えてくる。

文・ 西川 結城

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