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18/03/17【Jリーグ コラム】FC東京・16歳FW久保建英、ついにトップチームで初ゴール!

(写真:Getty Images)

 もはや、若いとかうまいとか、そうしたフレーズだけで久保建英を表現することに、記者自身も少々食傷気味になっていた。

 ユースの試合でゴールすれば、大きな見出しとなる。年代別代表で活躍すれば、すぐにニュースになる。あふれる情報を受けとってきた世間の人たちにとっても、もはや彼が年相応にないレベルの選手であることは周知の事実だろう。その一挙手一投足に注目するのもいいが、取材をする立場としてはこれまでのような加熱時期は一旦収まってもいい。そう感じていた。

 何より、久保はすでに周囲の大人の選手よりも優れている部分をもつ。それは、現時点でもこのプロの世界で十分通用することの証だ。いつ見てもボールタッチは誰よりも柔らかく、パスを出すタイミングも絶妙。いまでは大人の選手に体を寄せられても、グッと体勢を立て直しキープできるようにもなってきた。

 一人前の選手として扱うべきだ。そんな存在に求められるのは、結果しかない。今季ここまで、目に見えるゴールやアシストはなかった。誰よりも歯がゆく思っていたのは久保本人。だからこそ最近は、騒がしい自分の周辺を見渡し、落ち着かない素振りを見せていた。練習後の昼食タイム。新潟戦前日には森重と話し込みながら食べていた。主将のチャン・ヒョンスから外食に誘われたこともあった。チームメートたちは大切な後輩として接しつつも、もう一方ですでに頼もしき仲間として彼を見つめる。

 そしてついに、いや、ようやく久保はゴールを決めた。試合後の取材時に聞いた。「単なるゴールではなく、勝ちにつながったからこそ意味があるのか」と。久保は即座にこう答えた。

「プロである以上、勝たないと意味がない。全選手が同じ思いでもある。そこだけは、見失わないようにしている」

 結果を出してこそ評価されるのがプロの世界。年齢は関係ない。ならばここからは、彼の動き一つひとつをことさらにとり上げる必要はない。数字を残せば認められ、ダメなプレーをすれば認められず。そんな普通の物差しを当てることこそが、プロ選手・久保建英への本当のリスペクト。そしてこの試合では、大いに称賛されるべきである。

文・西川 結城

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