リーガエスパニョーラリーガエスパニョーラ

18/03/04[ラ・リーガ]メッシvsグリーズマン。ラ・リーガ首位攻防、最高潮で激突

(写真:Getty Images)

 3月1日にバルセロナがラス・パルマスと引き分け(1-1)、アトレティコ・マドリーとの勝ち点差は5ポイント。首位攻防戦が俄然面白くなってきた。ラス・パルマス戦では退場となるはずの相手GKのハンドが見逃され、微妙なPKの笛を吹かれた不運があった。だが、攻撃に冴えがなかったのも事実で、同点とされてからデンベレ、コウチーニョが投入されたがチャンスらしいチャンスは作れなかった。イエローをもらえばアトレティコ・マドリー戦が出場停止となっていたルイス・スアレスにいつものアグレッシブさがなかったのも低迷の理由だろう。唯一のゴールはメッシのFKだった。メッシはCLを含むここ4試合で4ゴール。低調な攻撃陣の中で、彼が単独で組み立て、アシストし、フィニッシュし、FKまで決める、という別次元のプレー、おそらく今季最高に近い出来を見せている。

 一方、前節のアトレティコ・マドリーはレガネスを寄せ付けなかった(4-0)。ジエゴ・コスタが入ってからポストプレーから解放され、自由に動けるようになったグリーズマンが4ゴール。彼は前節セビージャ戦でもハットトリックだったから2試合で7ゴールの荒稼ぎ。こちらも今季、いや過去最高レベルのプレーを見せている。潰れ役のD.コスタは相棒がスポットライトを浴びるばかりで面白くないようだが、シメオネ監督は高く評価しているだろう。

 こういう状況の中で迎える今週末のバルセロナ対アトレティコ・マドリーを、スペインメディアは絶好調同士の“メッシVSグリーズマン”という構図で煽っている。が、コントロール不能の派手な撃ち合いを喜ぶのはメディアとファンくらいで、バルベルデ監督とシメオネ監督は「自分たちのサッカーで叩く」、としか考えていないだろう。すなわちバルセロナにとってはボールポゼッションで圧倒し試合を支配し安全に勝利すること、アトレティコ・マドリーにとってはボールを捨て引いて守ってカウンターで止めを刺すこと。実際の構図は「ポゼッションサッカーVSカウンターサッカー」という、古典的で対照的なサッカー哲学が最高レベルの選手で実践され競い合う、というものだ。

 その上で、システムは[4-4-2]同士、フィニッシャーと演出家が組む2トップの破壊力比べ「ルイス・スアレス+メッシVSジエゴ・コスタ+グリーズマン」、業師ばかりのMFによる中盤の支え合い「ブスケッツ+ラキティッチ+イニエスタ+(?)VSガビ+サウール+コケ+(?)」、超攻撃的なSBとリーガで最も堅くて強いCBの攻守の貢献度比較、「ジョルディ・アルバ+セルジ・ロベルト+ピケ+ウムティティVSフィリペ・ルイス+ブルサリコ+ゴディン+ヒメネス」、リーガナンバー1GKを争う「テア・シュテーゲンVSオブラク」という各ラインの優劣に注目してほしい。それらの優劣を足し算したものが最終的に試合の勝敗を分けることになる。

 サプライズがあるとすれば中盤の人選だ。「?」にバルベルデが選ぶのはパウリーニョか、コウチーニョか、デンベレか。当たり負けしないようにするならパウリーニョ、ボール支配重視ならコウチーニョ、アタッキングサードの破壊力を上げるならデンベレだろう。もっとも、デンベレのオプションは[4-3-3]へのシステム変更を伴い中盤が数的不利となるので可能性は低い。対してシメオネの4人目のMFはコレアなのか? トーマスなのか? 前者ならバランスが攻撃に、後者なら守備に傾く。敵地でまずは堅守という彼の考え方からすると、ずばりトーマスだろう。

 戦術的レベルでも個のレベルの高さでもリーガの首位攻防戦、いや欧州のトップを争いにふさわしい顔合わせとなった。スペインだけでなくヨーロッパ全体がこの試合に注目しているだろう。最後に一つ予想をしておこう。2点を取ったほうが勝ちというロースコアゲームならアトレティコ・マドリー、それ以上ならバルセロナの勝利だろうとみる。みなさんの見方はどうだろうか?

文・木村 浩嗣

スペイン・リーガエスパニョーラの生放送予定

リーガエスパニョーラ第27節

・バルセロナ vs アトレチコ・マドリード
 3月4日(日)深夜0:00〜(生中継 WOWOWライブ
・バレンシア vs ベティス
 3月5日(月)朝4:30〜(生中継 WOWOWライブ

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.