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18/01/12【Jリーグ コラム】鹿島とは何たるか。内田が抱く危機感と決意

(写真:Getty Images)

 鹿島に、鹿島の何たるかを知る選手が帰ってきた。優勝した川崎Fと同じ勝ち点を稼ぎながら最終節でかわされた鹿島が、もう一度勝負強さを取り戻そうとしたとき、強化責任者の鈴木満常務の頭に浮かんだのは内田篤人だった。

「優勝すれば得られるはずの自信や栄誉が得られなかった。放っておくとチームは崩れる。編成は大きく変わらないけど、一からチーム作りをしないといけない」

 強い危機感を持って内田を呼び戻した。

 応じた内田も、まるで昨季もチームに在籍したかのような悔しがり方だ。そして、同じような危機感を抱く。

「アントラーズという名前で獲れていた雰囲気が今まであったかもしれないけど、何かガツンって言われた気がするけどね。伝統とかあるけど、もう1回見つめ直してさ。何と言っていいか分からないけどアントラーズらしくしっかりコツコツ」

 妥協を許さない練習姿勢。スキを見せない戦いぶり。その先にあるゴール、勝利、タイトル。決して派手なチームではないからこそ、忘れてはならないものがある。それをもう一度見つめ直す。内田はその必要性を強く訴えた。

 大きなけがを負った右ひざの状態を聞かれると、うんざりした様子を見せる。ドイツでは十分にやれていたし、本人も復帰の手ごたえをつかんでいるのだろう。動けなかった時期は痛みとの戦いだったが、いまはもう違う段階にある。

 自身の復活、鹿島の復権、W杯への逆転出場。目指す目標はどれも高い。しかし、本来の動きを取り戻すだけで、それは一気に現実味を帯びる。鹿島には心強く、他クラブにはイヤな選手が帰ってきた。

文・田中 滋

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