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17/12/12【日本代表 コラム】ハリルジャパンにテクニシャンは生き残れるのか

(写真:Getty Images)

 受難の時。パスセンスやテクニックを武器にプレーするMFが、代表で苦しい立場に追いやられている。

 先月の欧州遠征で、長年日本の10番を背負ってきた香川真司が選外になったことは記憶に新しい。彼自身の不調が外れた理由として挙げられたが、それだけではないこともその後の戦い方で見て取れた。

 遠征2連戦の初戦となったブラジル戦。相手の布陣に合わせ、日本の中盤はダブルボランチ+トップ下になった。長谷部誠と山口蛍のボランチ陣の前に入ったのは井手口陽介。あくまで守備でリズムをつかむための狙いで、トップ下像として思い描かれるパスや技術を前面としたプレーを求められることはなかった。

 9日に行われたE-1第1節・北朝鮮戦。トップ下には高萩洋次郎が配置された。高萩は井手口とは特色の違うMF。プレーメーカーとして試合を作り、攻撃に変化を与える役割を得意とする。ところが、引いて守る相手に良さを表現できたシーンは数えるほど。集まって1週間弱の即興集団では連係も約束事も少なく、指揮官の攻撃指示も「3人目の動きで裏を狙え」という単純な要求のみ。W杯アジア予選と同様に、ボールを保持しても敵を崩す方策がない。そんな既視感のある展開となってしまった。

 後半途中にトップ下のポジションをなくし、前線を2枚にしてシンプルで縦に速いサイド攻撃に切り替えると好機が増えた。細かな連係がない状況では、この形のほうが効果的だった。つまり、あらためてセンスフルなトップ下や攻撃的MFが生きにくい場所、それがハリルジャパンという印象を色濃くしたのである。

 香川が外れ、高萩が埋没した。中国戦では大島僚太が起用される可能性があるが、彼もまた攻撃センスを売りにしたMF。息苦しい現状を自らの力で打開するプレーを見せるのか、それとも試合から消えるのか。テクニカルな選手の行末に、注目が集まる。

文・西川 結城

日本代表関連生放送予定

EAFF E-1 サッカー選手権 2017

・日本 vs 中国
 12月12日(火)夜19:00〜(生中継 フジテレビ系)
・日本 vs 韓国
 12月16日(土)夜19:00〜(生中継 フジテレビ系)

Jリーグ関連生放送予定

クラブワールドカップ 2017 UAE 5位決定戦

・ウィダード・カサブランカ vs 浦和レッズ
 12月12日(火)夜22:50〜(生中継 BS日テレ)

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