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17/12/06【Jリーグ コラム】清水、一丸となってつかんだ自力残留

 試合終盤からスタジアム内で電波がつながりにくくなっていたのは、他会場の結果を気にするサポーターのアクセスが集中したからだろうか。試合が終わり、ようやく電波がつながるようになると、甲府が勝利したことを知ることになる。結果的に清水がJ1に残留するためには勝利しかなかったのだ。

 序盤の失点は、今季の清水“らしい”形だった。13分の清水のCK、松原はショートコーナーを選択。そこから後ろに下げてクロスを放り込むもカットされ、カウンターから先制を許した。

 失点直後、選手たちはピッチ上で円陣を組んだ。前節・新潟戦は2点リードから1点を返されると一気に崩れ、ズルズルと失点を重ねた。「これまでは失点後に下を向くことも多かったが、みんなで集まって一つになれたし、前から行くという意思統一ができた」(北川)。前日に話し合って決めた取り組みが実を結んだ。

 そこからは逆に、今季の“らしくなさ”が出た。次の失点を食い止めただけでなく、19分には北川がプロ初となる直接FKを決めて同点。さらには、けがもあってなかなか活躍の場がなかった今季途中加入の増田がゴール前のこぼれ球に反応、清水初ゴールを挙げて一気に逆転に成功する。後半に入っても守りに入ることはなく、FKからチョン・テセがトドメの3点目を決めた。

 この日は、けが人などを除く全選手と全スタッフが神戸に集結していた。一致団結したチームは、今季1度しかなかった逆転勝利を収め、全員でJ1の座を守り抜いた。

文・田中 芳樹

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