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17/11/27【ACL コラム】浦和、10年ぶりのアジア王者。優勝を決定づけたラファの一撃

(写真:Getty Images)

 文句なしのプレイヤー・オブ・ザ・マッチだった。0-0でも優勝が決まっていたとはいえ、終盤に勝利を決定づけた。左サイドからFWへポジションを移すと、そのスピードと突破力を遺憾なく発揮し、それまで1対1にカバーリングに奮闘して浦和の攻撃陣に立ちはだかっていたアル・ヒラルのCB、オサマ・ハウサウィの裏を取ってゴールを決めた。

 ラファエル・シルバの活躍がこの試合に限ったものではないことは、いまさら言うまでもないだろう。出場11試合、うち先発はその約半数の6試合ながら、大会2位タイ、チームトップの9得点を記録した。特にこの3試合は上海上港(中国)との準決勝第2戦、アル・ヒラル(サウジアラビア)との決勝第1戦、そして第2戦とそれぞれの試合でチーム唯一のゴールを奪ってみせた。

 決勝の2試合は守備に問題を抱え、チームに支障をきたした面もあったことは事実。ただ、武藤が「それでもラファ(ラファエル・シルバ)には一発がある」と言っていたように、それ以上の結果をチームにもたらした。「僕はそれほどのことはしていない。全員がチームのために持っているすべての力を出したから、チーム全員が走ったから獲れたタイトル」と謙遜と仲間へのねぎらいを忘れなかったが、大会MVPを受賞した柏木が「MVPになるとは全然思っていなかった。普通に考えて、(MVPは)ラファ」と言ったように、加入1年目の彼がいなければ、浦和のACL制覇はなかったかもしれない。

 ヒーローインタビューでは涙をこらえ切れなかった。決勝第1戦では右足を痛めて負傷交代。第2戦の前には「間に合うと思う。100%でやれるようになる時間は十分にある」と気丈に話していたが、「今週1週間、けがを乗り越えるのが大変だった」というのが本心だった。その苦しみはゴールと勝利につながり、「言葉にならないような興奮」へと昇華された。

「これからたくさんタイトルを獲っていくうちのまず一つ。最高の結果だけど、来季はできるだけ多くのタイトルを獲れるもっと強いチームを目指していきたい」。浦和でもすっかりエース級の存在になったが、まだ25歳。これからも力を伸ばし、浦和の勝利、そしてタイトルに貢献して
いくことだろう。

文・菊地 正典

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