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17/10/21【Jリーグ コラム】広島は広島の道を行く。たとえJ2降格の可能性があろうとも

 ヤン・ヨンソン監督がチームを導く方向は、J2降格圏に身を置いて残り5試合を迎えたチームの常
道に沿っているとは言えない。甲府でプロのキャリアをスタートして常に残留争いに身を置いてきた稲垣は、「普通、残留争いをしているチームはまず守備を固めて堅いゲームをするのが鉄則だと思うけど、ちょっと違う意識が強いので新鮮な感じがある」と話している。

 指揮官が注力しているのは、とにかく自分たちのパフォーマンスを高めることだ。まずは守備の整備からチーム作りを始めたが、弱者のサッカーをするつもりはない。第26節・C大阪戦に1-0で勝利を収めて記者陣が守備を称えたときに「正直なところもう少し点を取って勝っていきたい」と応じたように、攻撃面の向上に目を向けて前節はシステム変更にも踏み切り、アグレッシブに敵陣でのボール奪取に出た。

 その結果、試合内容の向上は見られたものの勝ち点は得られず、新たな取り組みの課題も生まれている。「どっちが良いのか、ですよね」。青山はそう言い、胸に抱える葛藤を口にした。「(内容の)良くない試合で今まで勝ち点を取ってきて、戦い方を変えて鹿島相手に良い戦いができたけど、結果は0-2だった。それをどう考えるか。良い戦いをしてポイントを取っていくところを目指しているけど、いまの状況もある。それがどう出るかというところの判断は難しい」。

 勝ち点を一つでも積み上げないといけない現状で求められるのは、結果を出すための最善策をとること。失点をしないよう守備を重視するのが常道だが、パフォーマンスを高めて得点を奪わなければ勝利はつかめない。何が正しいかは『鶏が先か、卵が先か』と同じような議題であり、ヨンソン監督が導く方向の良し悪しは最終結果によってでしか示されることはないだろう。

 いまはとにかく「やるしかない」(青山)と腹をくくり、「監督はアグレッシブに行こうとしている。それにみんなで乗っかっていくスタンスでやるのが一番良い」(稲垣)。指揮官を信じ、自分たちを信じ抜き、限られた時間の中でパフォーマンスを高めて勝利に結びつけていくこと。広島は残り5試合、それをやり遂げるしかない。

文・寺田 弘幸

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