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17/09/18【ラ・リーガ】柴崎岳、バルサ戦の衝撃。日本人選手のイメージを決定的に変えうるゴール

(写真:Getty Images)

「オー、信じられない!」という驚きの声に、「日本人はゴール前の決断力に欠けメディアプンタ(トップ下)はたくさん出てもゴールゲッターは生まれない、と言われるが、これほど素晴らしいゴールを挙げるとは」と感想が続いた。スペインで最も日本通の評論家アクセル・トーレスの解説だ。私も何度か一緒に仕事をしたことがある彼の言葉は、さすがに的を射ている。柴崎のスーパーボレーは、乾が変えつつあった日本人選手のイメージを決定的に変えることになるのではないか。今季間違いなく最も難易度が高くそれゆえに美しいゴールであるし、「日本人」について言及されるたびに頭に思い浮かぶ映像になるだろうからだ。

 ベルガラがハイボールに当たりにいく瞬間に、柴崎は後ろに回り込んでいるから、事前に用意されたプレーかもしれない。理想的な場所にボールが落ち待ち構えていた柴崎は態勢を崩すことなく、体を前にかぶせたまま左足を一閃した。綺麗なドライブがかかったボールはテア・ステーゲンの指先を越えると急激に落ちた。このゴールが勝ち点に勝利に結び付ついていれば、ヘタヘェファンの間では伝説となっていたはずだ。

 バルセロナが敗れるならこういう試合だった。土曜の昼食後、格下とのアウェイ、CLの後……。ラキティッチ、イニエスタ、ブスケッツがイージーなミスを繰り返し、メッシは消えルイス・スアレスの足を止まったまま。怠惰で弛緩した空気が漂っていた。ボルダラス監督の自陣で待ち構える戦術がピタリとはまり、しかも夢のようなゴールで先制。ホルヘ・モリーナは10歳若返ったかのようにピケに股抜きをし、15分には柴崎のセンタリングから数センチの差でゴールを逃すシーンもあった。

 後半その柴崎が負傷退場。バルセロナのボール支配はさらに圧倒的になり、デウロフェウとセルジ・ロベルトが右サイドを突破し始めると、ヘタフェの最終ラインはもうペナルティーエリア内に足を踏み入れるしかなくなる。デニス・スアレスの同点ゴール後、残り15分でカウンターの応酬となったが、撃ち合いで物を言うのはやはりクオリティーの差。パウリーニョが高額移籍金の価値を証明しビッグサプライズは起きなかった。

文・木村 浩嗣

スペイン・リーガエスパニョーラの生放送予定

リーガエスパニョーラ第5節

・バルセロナ vs エイバル(乾貴士)
 9月20日(水) 朝4:45〜(生中継 WOWOWライブ
・ビルバオ vs アトレチコ・マドリード
 9月20日(水) 深夜2:45〜(生中継 WOWOWライブ
・レアル・マドリード vs ベティス
 9月21日(木) 朝4:57〜(生中継 WOWOWライブ
・セルタ vs ヘタフェ
 9月21日(木) 深夜3:45〜(生中継 WOWOWライブ

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