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17/05/31【長友佑都コラム】イタリアに来て7年、迎えた最大の壁

最終節、果敢にゴールを狙った長友佑都(写真:Getty Images)

 イタリアに来て7年。長友佑都は最大の壁を迎えている。背番号55の2016-17シーズンは、愛するインテルで最も出場機会に恵まれないシーズンとなった。

 開幕直前にロベルト・マンチーニが退任し、セリエ初挑戦のフランク・デ・ブールを迎えたインテルは、キエーヴォとの開幕戦に敗れたのをきっかけに低迷した。それに同調するかのように、ケガで第2節を欠場した長友も、以降はレギュラーの座を失うことになる。

 それでも、10月のローマ戦でスピードを生かした守備力を示すと、第9節アタランタ戦、第10節トリノ戦と2試合連続でスタメン出場を果たし、少しずつデ・ブール監督の信頼を勝ち取るかと思われた。だがその矢先、成績不振を理由に指揮官が解任されてしまう。

 さらに、出場機会を得ていた欧州の舞台でも長友は苦戦。サウサンプトン戦での不運なオウンゴールもあり、ヨーロッパリーグ・グループステージ敗退という屈辱の“戦犯”のひとりとして批判されてしまったのだ。

 ステファノ・ピオリ監督が就任してからは、状況が好転するどころかむしろ悪化。両サイドバックのレギュラーがクリスティアン・アンサルディとダニーロ・ダンブロージオに固定され、長友はピオリ体制発足からリーグ戦で19試合のうち5試合にしか出場できず。2017年に入り、4月中旬まで出場2試合(先発1試合)と、控えの座に甘んじた。

 流れが変わったのは、第32節のミラノダービーだ。今季のミランの大黒柱スソを抑える要員として先発に復帰。ドローに終わった試合で、終盤にスソにアシストを許したものの、1時間以上にわたるマッチアップでのパフォーマンスには一定の評価も与えられた。

 アンサルディが負傷離脱したこともあり、ダービーをきっかけに、長友はスタメンの座を取り戻す。しかし、第34節ナポリ戦では決勝点を招く致命的なミスを演じて酷評され、その後の不用意なツイートもやり玉にあげられた。

 リーグ戦出場16試合(先発11試合)は、ケガで欠場を余儀なくされることも多かった一昨季以来となる少ない数字。本人は苦しい時期でも腐らずに努力を続ける大切さを強調しており、それはその通りなのだが、インテルに加入してから最も厳しいシーズンだったことは否めない。

 チームの低迷もあり、インテルはこの夏のマーケットで改革を断行すると言われている。特にサイドバックはテコ入れが必要と指摘されているポジションだ。

 昨年春、インテルとの契約を2019年まで延長した長友だが、メディアやサポーターからの評価は決して芳しくない。一部では放出確実とも報じられている。不本意な出来に終わった今季が、長友のインテルでの、そしてもしかしたらイタリアでのラストシーズンとなるかもしれない。 

《J:COMサッカー編集部》

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