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16/11/05【週刊 岡崎慎司】献身的なプレーでトッテナム戦のドローに貢献

指揮官も、岡崎の価値と必要性を再認識した(写真:Getty Images)

アウェーでの連敗を「4」で止める活躍

 レスターの岡崎慎司がプレミアリーグ10節のトッテナム戦で先発し、献身的な守備で1−1のドローに貢献した。実力で勝るトッテナムが押し気味に進める苦しい展開だったが、レスターも手堅い守備で応戦。ここまで4戦全敗だったアウェーゲームで、ようやく連敗をストップした。

 この試合で大きな役割を果たしたのが、2トップの一角として先発した岡崎だった。トッテナムのセントラルMFを務めるムサ・デンベレとビクトル・ワニャマを、プレスとチェイシングで徹底マーク。攻撃の起点を潰し、トッテナムの攻撃力を半減させた。岡崎も手応えを語る。

「今日のテーマは守備ですね。守備が6〜7割で、攻撃が3割ぐらい。『デンベレとワニャマのマークを外すな』と言われていたので、彼らについた。あの2人を自由にさせないことがキーポイントだった。マークを外したときはチャンスを作られたし、自由にさせなかったときは、何もやらせなかった」

 試合後、クラウディオ・ラニエリ監督は、「ここまでシンジと(エンゴロ)カンテという2人の偉大な選手を欠いていた」と評し、岡崎を起用してこなかったことで、存在価値に気がついたと述べた。守備時はプレスで敵のパスを乱し、ポゼッション時には中盤まで降下し、つなぎ役をこなす。そんな岡崎の起用効果はたしかに抜群で、レスターは昨季のプレースタイルを取り戻した。

 そうなると気になるのは、「岡崎が自分の役回りをどう捉えているか」である。

「監督に信頼されているのは自分のハードワーク」(岡崎)との言葉どおり、ラニエリはハードワークや守備での貢献を高く評価している。しかし昨季は、チームの調子が落ちると真っ先に交代させられたのも岡崎だった。ラニエリから絶対的な信頼を得られず、本人も「献身性という言葉ほど危険なものはない」と戒めのように説いていた。だから昨季中盤に「意識改革」を行い、プレーの比重を「ゴール」へ傾けた。危険な動きを増やしたことで、後半戦はレギュラーの座をガッチリと掴んだ。

 しかし、高さと決定力のあるイスラム・スリマニが加わり、岡崎はふたたび控え組にまわった。状況は、昨季から大きく変わったと言っていいだろう。

 そこで、もう一度アピールポイントにしたのが「エネルギッシュなプレー」や「精力的なラン」といった、いわゆる献身的な動き。同時に、こうしたプレーこそが、今のレスターに欠けていたピースでもあった。岡崎は自身の役回りについて次のように語る。

「僕が4−4−2の『2』の位置で、例えば前線で張っているだけだったら、(相手にボールを)簡単に(自軍の)ボランチまで運ばれてしまう。それではダメ。(味方の)ボランチを助ける役割は、自分にしかできないかなと。(頑張れば)誰にでもできるとは思うんですけど、(他の選手は)そこから攻撃に行けない思うんです」

 もちろん、守備に走り回るだけではない。劣勢にまわったトッテナム戦は守備に比重を傾けていたが、「攻められている時は完全にボランチの位置まで下がりますけど、チームがイケイケの時は自分も高い位置を取る。試合の流れを見て、位置を決めるという感じですね。相手との力関係じゃなくて、実際に試合をやってみて動きます。いい時間帯もあれば、悪い時間帯もありますから」と、岡崎は語る。攻守のバランスや試合展開を見ながら、臨機応変に動くということなのだろう。

 次戦は6日に行われるWBAとの一戦。トッテナム戦(プレミア)、コペンハーゲン(CL)と、力のある強豪との対戦が続いていただけに、WBA戦は攻撃にプレーの比重を傾けるチャンスでもある。はたして、先発出場してゴールを揺らせるか。

《取材・文=田嶋コウスケ》

イングランド・プレミアリーグの生放送予定

プレミアリーグ第11節

・マンチェスター・シティ vs ミドルズブラ
 11月5日(土) 夜11:53〜深夜2:30(生中継 J SPORTS 2
・アーセナル vs トッテナム
 11月6日(日) 夜8:53〜夜11:30(生中継 J SPORTS 4
・レスター vs WBA
 11月6日(日) 深夜1:20〜深夜3:40(生中継 フジテレビNEXT

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