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16/10/13【WOWOW リーガコラム】開幕1ヶ月半で見えてきた注目すべき選手たち

 開幕後1カ月半が過ぎ、注目すべき選手が見えてきた。発見された新星、再び輝くベテランなどをポジション別に紹介しよう。サッカーはチームスポーツだが、同じ戦術、同じプレースタイルでも顔ぶれが変わればチームの特徴は変わる。ここに紹介するのは、その選手を見ることが試合の楽しみになるような、チームに大きな影響力を与えている者たちだ。

攻撃的MFで注目すべきはバレンシアのナニとアトレチコ・マドリードのコケ
(写真:Getty Images)

GK 

 まずはPKストップのリーガ記録22を持ち阻止率50%超(2本の枠外を除く42本中22をストップ)のジエゴ・アウヴェス(バレンシア)を選ぶべきだろう。第7節アトレティコ・マドリード戦でグリーズマンのPKをストップしたセーブは、今から「今季最高のセーブ」と断言していいほど素晴らしいものだった。次にセルヒオ・リコ(セビージャ)。飛び出しと足技に難がありホルヘ・サンパオリ監督の戦術に合っているとは言えないが、ゴールマウスの下での強さは随一。ライバル、シリグの加入が良い刺激となっている。3人目はアダン(ベティス)。ジョゼ・モウリーニョがレアル・マドリード監督時代にカシージャスとポジション争いしたあの選手が、抜群の反応の良さでチームの救世主となっている。キックミスが減ればさらに良い。

CB

 ピケ(バルセロナ)の充実ぶりをまず指摘しないわけにはいかない。例年に比べて守備が不安なバルセロナで、スピードに欠け苦手なはずの11を仕掛けられているが、ポジショニングと体の入れ方が良くなり、それをことごとく止めている。ラポルトとレクエ(共にアスレティック・ビルバオ)も今季は安定感が違う。ともに才能の塊のようなCBで足技を過信しミスを犯す悪い癖があったが、それがなくなった。安心して見ていられるという点ではシジネイ(デポルティーボ・ラ・コルーニャ)も良い。新星ではリーガに現れた久しぶりのリベロ(5バックの真ん中)のマントバーニ(レガネス)が一押し。クリアがそのままカウンターのパスになるヘディングの精度が素晴らしく、リーダーシップもある。その他ジョレンテ・リオス(マラガ)、リュカ(A・マドリード)、ジェライ(A・ビルバオ)の将来性にも注目している。

SB

 最大のサプライズはセルジ・ロベルト(バルセロナ)。MFなのに本職を出し抜くとはどれだけ才能があるのか。ここまでのフィリペ・ルイス(A・マドリード)は攻守ともにキャリア最高レベル。新星ではスピードとドリブルでリーガを代表する超攻撃的SBに育ちそうなテオ(アラベス)が楽しみ。

守備的MF

 現時点のナンバー1はロケ・メサ(ラス・パルマス)。小柄だが先を読むずば抜けた能力と機動力でパスサッカーを下支えしている。正反対のタイプ、エンゾンジ(セビージャ)は体格を生かしチームのスカスカの中盤を救っている。ともに来夏の移籍市場では高値が付くだろう。特徴的には守備的ではないが、チーム戦術上安全第一なプレーを求められるクロース(R・マドリード)が今季は良い。かつてのシャビ・アロンソのようなシンプルなボールさばきで局面を変えている。ブルーノ・ソリアーノ(ビジャレアル)とモスケラ(デポルティーボ)の安定度は相変わらず。リーダーとしての自覚が出て来たのか軽いプレーがなくなったイジャラメンディ(R・ソシエダ)には彼らのような選手を目指してほしい。新星ではマルコス・ジョレンテ(アラベス)はすでに今季のサプライズと言って良い。さすがにR・マドリードのカンテラ育ちである。

攻撃的MF

 現時点でナンバー1はモドリッチ(R・マドリード)と言いたいところだが、ケガをしてしまったので、コケ(A・マドリード)、トリゲロス(ビジャレアル)とベニャ(A・ビルバオ)を選ぼう。いずれもダブルボランチの一角で攻撃の組み立てからラストパス、飛び出してのシュートもある。サイドでプレーしていたコケにとっては新境地だが、いずれこのポジションからチームを背負う存在になるのだろう。気まぐれなファンタジスタ、ジョナタン・ビエラ(ラス・パルマス)も今季は気持良さそうに才能を全開中。ベテラン復活という点ではホアキン(ベティス)、ペドロ・レオン(エイバル)、ナニ(バレンシア)の名を挙げないわけにはいかない。運動量がある選手ではないが、今季の歯を食いしばって走る姿からは覚悟が伝わって来る。大きな体を使ったドリブルで好調を維持するビトロ(セビージャ)はもちろん、同じ馬力のある大型MFのエドガル・メンデス(アラベス)、ブルギ(スポルティング・ヒホン)、カンセロ(バレンシア)も面白い。

FW

 ゴール、アシスト、守備への貢献も含めてグリーズマン(A・マドリード)がずば抜けている。R・ソシエダ時代はウインガーまたはトップ下だった彼がこのまま成長スピードを維持すれば、バロンドールも夢でなくなる。ガメイロとのフランス代表コンビは相互に良い影響をもたらしそう。イアゴ・アスパス(セルタ)もグリーズマンと同タイプの万能型で、単調なゴールゲットだけではないから目が離せない。あり余る才能からすれば物足りないベイル(R・マドリード)とネイマール(バルセロナ)には、今季こそクリスティアーノ・ロナウドとメッシの影から出られるかどうかという期待を込めて。良いスタートを切ったジェラール・モレーノ(エスパニョール)、サンソーネ(ビジャレアル)、リヴァヤ(ラス・パルマス)、チョプ(S・ヒホン)、ハイメ(オサスナ)からは、今後も目が離せない。いずれもうまくすれば今季のサプライズになれるかも。

※プレーエリアやタイプを表現する上でカテゴリーしています。選手によっては登録ポジションとは異なる場合があります。

《文=木村浩嗣》

スペイン・リーガエスパニョーラの生放送予定

リーガエスパニョーラ第8節

・レガネス vs セビージャ(清武弘嗣)
 10月15日(土) 夜7:57〜(生中継 WOWOWライブ
・バルセロナ vs デポルティーボ
 10月15日(土) 夜11:00〜(生中継 WOWOWライブ
・アトレチコ・マドリード vs グラナダ
 10月15日(土) 深夜1:20〜(生中継 WOWOWライブ
・ベティス vs レアル・マドリード
 10月15日(土) 深夜3:35〜(生中継 WOWOWライブ
・ビルバオ vs ソシエダ
 10月16日(日) 夜11:00〜(生中継 WOWOWライブ

 

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