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16/10/05【W杯最終予選プレビュー】最終予選ホーム初勝利がノルマとなるイラク戦

9月の2試合で好プレーを見せていた原口(写真:Getty Images)

決して侮れない2連敗中のイラク

 W杯アジア最終予選の第2ラウンドが始まる。9月の初戦では、ホームでUAEに1-2とまさかの逆転負けを喫した。続くタイ戦では2-0で勝利し、予選初勝利を収めたものの、2試合を終えて2連勝のオーストラリアとサウジアラビアに次ぐ3位となっている。スタートでつまずいてしまったうえに、次の相手がオーストラリアだからこそ、ホーム2試合目となるイラク戦は絶対に勝たなければいけない試合だ。

 イラクは、初戦でオーストラリアに0-2で敗れると、続くサウジアラビア戦も1-2で敗れて2連敗を喫している。この相手に再び敗れるようなことがあれば、予選突破はかなり難しくなるだろう。日本以上に追い込まれているイラクだが、その実力を侮ることはできない。FW久保建英を擁するU-16日本代表が、AFC U-16選手権のベスト4でイラクに敗れたように、若い世代がしっかりと育成されている。今回の来日メンバーも30代の選手はFWジャーシム・ムハンマドただ一人。10代の選手2人を含む、非常に若い構成となっている。

 最も警戒が必要なのは、イラク人初のセリエA選手としても話題を集めているDFアリ・アドナンだ。ウディネーゼで2シーズン目を迎えている22歳の左サイドバックは、イタリアの古豪で左サイドのレギュラーとして活躍している。DF登録となっているが、スピードが豊かで、強烈な左足のキックを備えており、「イラクのベイル」の異名を持つ。世代別の日本代表戦で、2試合で3ゴールを挙げており、日本に対する苦手意識はないだろう。

 また、今回初めてイラク代表に招集されたMFブルワ・ヌーリも不気味な存在だ。ブルワ・ヌーリは、イランで産まれたが、その後スウェーデンで育ち、U-19スウェーデン代表にも選ばれている。今回のW杯予選を戦うために、イラク代表を選択した。テクニックに秀でており、中盤の底から精度の高いパスでゲームをつくる選手だが、今回が初招集のため、連携面には不安を残す。攻撃の中心選手であるドリブラーのFWフマーム・タリクを負傷で欠いているのは日本にとって好都合だが、ブルワ・ヌーリの一発で裏を取るロングパスには注意が必要だ。

 日本では、FW武藤嘉紀とFW宇佐美貴史が負傷のため、代表入りを辞退したが、代わりにJリーグで驚異的なパフォーマンスを見せているFW齋藤学が招集された。捕まえるのが難しいドリブラーは、攻撃の切り札として打ってつけだろう。また、UAE戦、タイ戦ではベンチから試合を見守ったMF柏木陽介も戦列に戻っている。パスワークの中心となり、セットプレーをゴールに結びつけることも期待されるレフティは、イラク攻略のカギを握る存在だろう。

 さらに、最終ラインでも9月シリーズを負傷で辞退していたDF長友佑都とDF槇野智章も復帰している。UAE戦、タイ戦では、DF吉田麻也とDF森重真人がコンビを組んだが、カウンターを狙ってくる相手に対して、スピードが不足している感は否めない。所属クラブで出場機会を得られていない吉田に代えて、槇野を入れるのも手だろう。

 前述の吉田をはじめ、日本代表の中心選手として長年プレーしてきた選手の多くが、現在、所属クラブでコンスタントに出場機会を得られていない。加えて、長友、吉田、DF酒井宏樹、MF本田圭佑、FW岡崎慎司は、4日に帰国したばかり。UAE戦に敗れたこともあり、厳しい視線が注がれているヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、この点をどう捉えるだろうか。経験を重視して9月シリーズと同じメンバーで試合に臨むのか、それとも所属クラブで出場機会を得ている選手たちを起用するか。今後の最終予選に向けて、指揮官がどのようなメッセージを発するかにも注目が集まる一戦は、6日19時35分にキックオフを迎える。

《文=河合拓》

日本代表関連生放送予定

2018 FIFA ワールドカップロシア アジア最終予選

・日本 vs イラク
 10月6日(木) 夜6:55〜夜9:50(生中継 NHK BS1、テレビ朝日系)
・サウジアラビア vs オーストラリア
 10月6日(木) 深夜2:25〜朝4:55(生中継 テレビ朝日)

2018 FIFA ワールドカップロシア 欧州予選

・イタリア vs スペイン
 10月6日(木) 深夜3:30〜朝5:45(生中継 日テレジータス) 

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