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16/09/08【週刊 本田圭佑】試合勘不足を感じさせた最終予選の2試合

タイ戦で決定機をモノにできなかった本田(写真:Getty Images)

ミランで出場機会を得られるか

 W杯予選2試合で1得点。最低限の結果は出した。だが、ゴールを挙げた試合はまさかの黒星に終わり、日本代表が勝ち点3を手にした一戦では、ネットを揺らせずに空振りも見せている。MF本田圭佑はミランに戻ってから、出場機会を得られるのだろうか。それは、10月の予選にも影響を及ぼすかもしれない。

 セリエA開幕から2試合で1分もプレー機会がないまま日本代表に合流した本田は、UAEとのW杯アジア最終予選初戦でいきなり周囲の不安を吹き飛ばした。11分、MF清武弘嗣のFKに頭で合わせて先制点を奪取。大事な一戦で貴重なゴールをチームにもたらし、相変わらずの存在感を見せつけた。

 だが、日本代表はその後2失点して逆転負け。最終予選のホームゲームで敗れたのは19年ぶりだ。現行方式になってから、最終予選の初戦を落とした国は、本大会出場を果たせていない。まさに、いきなり「崖っぷち」へと追い込まれた。

 早くも後がなくなった日本は、続く敵地でのタイ戦で初白星を挙げた。18分にDF酒井宏樹の高速クロスにMF原口元気が頭で合わせて先制。そして75分、ロングボールを追いかけたFW浅野拓磨の追加点で勝負を決め、まずは勝ち点3を手にして安どのため息をつくことに成功している。

 しかし、本田はこの試合でチャンスを得ながらもゴールを奪うことができず。1点リードした前半には、浅野からの絶好のクロスをまさかの空振りで無駄にする場面もあった。試合後、本田はこのシーンを振り返った際、首を傾げて反省し、無失点に抑えた守備陣に感謝したという。

 空振りの原因は本人にしか分からない。また、全体的なパフォーマンスが悪かったわけでもない。だが、タイ戦ではフィジカルコンディションへの懸念を感じさせる場面が散見された。代表合流後、本田は試合勘の欠如はまったく問題ではないと一蹴している。だが、少なくともコンディショニングに関しては、試合に出ていないことの影響をうかがわせてしまった。

 UAE戦でフル出場し、タイ戦でも85分までプレーした本田に必要なのは、このまま継続的に試合に出ることだ。だが、所属のミランでそのチャンスが訪れるかというと、微妙な状況だろう。

 11日に行われるセリエA第3節ウディネーゼ戦で、ミランは3トップの一角であるFWエムバイェ・ニアンが出場停止。しかも、MFユライ・クツカも出場停止で、MFジャコモ・ボナヴェントゥーラをウィングで起用する可能性も低いと報じられている。つまり、右ウィングでMFスソとポジションを争ってきた本田に、スタメンのチャンスが回ってくる可能性もゼロではない。

 だがイタリアメディアは、ビンチェンツォ・モンテッラ監督が左ウィングに置くのは、今季からの新戦力ジャンルカ・ラパドゥーラとみているようだ。

 インターナショナルウィーク中にボーンマスと練習試合を行ったミランだが、指揮官はこのときラパドゥーラを起用した。チームを離脱していた本田より、じっくり指導できたラパドゥーラを選ぶことは十分に考えられる。なお、スソはボーンマス戦でも高評価を受けており、ケガなどのトラブルがない限りは、彼がレギュラーポジションを失うことはないだろう。

 チーム体制が万全でないなかでもプレー機会を得られないとなれば、今季の本田がチャンスをつかむのは至難の業となる。開幕から間もない9月以上に、10月や11月は試合勘の有無による影響は大きくなるだろう。イラク、オーストラリアと対戦する10月のW杯予選に大きな影響を及ぼさないか心配される。

 そのためにも、なんとかモンテッラ監督にチャンスを与えてもらいたいところだ。本田は7日にミランに合流予定。ウディネーゼ戦まで、アピールする時間がないわけではない。

《文=J:COMサッカー編集部》

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