日本代表・Jリーグ日本代表・Jリーグ

16/08/10【リオ五輪プレビュー】必勝態勢で臨むグループ最終節のスウェーデン戦

コロンビア戦で途中出場した南野の起用法にも注目(写真:Getty Images)

勝ち点3が求められるグループ最終戦

 リオデジャネイロ五輪男子サッカー1次リーグB組は、10日夜7時(日本時間11日朝7時)に第3戦のキックオフを迎える。日本はここまで1分け1敗の勝ち点1で3位につけている。今一度グループリーグの順位と日本が勝ち上がる条件を整理しよう。

1位 ナイジェリア(勝ち点6、得点6、失点4、得失点差+2)☆
2位 コロンビア (勝ち点2、得点4、失点4、得失点差0)
3位 日本    (勝ち点1、得点6、失点7、得失点差-1)
4位 スウェーデン(勝ち点1、得点2、失点3、得失点差-1)

 1位のナイジェリアはすでに決勝トーナメント進出を決めているが、残り3チームに突破の可能性が残されている。この中で自力突破の可能性を保持しているのはコロンビアで、ナイジェリアに勝利すれば無条件で2位突破が決まる。

 一方で日本は他力本願な状況ながら、条件次第では引き分けでも8強進出のチャンスがある。コロンビア対ナイジェリアがコロンビアから見て4-5以上でのスコアの負けにならない限り、引き分けで総得点差もしくは得失点差で上回り、スウェーデンとの順位もひっくり返ることはない。初戦のナイジェリア戦で5失点しながらも4得点を挙げて、1点差負けにまで追いすがったことが可能性を少しでも広げたとも言える。

 とはいえ、手倉森誠監督がコロンビア戦直後のフラッシュインタビューで「もう勝つしかない。勝ってみせます」と宣言した通り、スウェーデン戦は勝ち点3を奪いに行くことこそが求められる。コロンビア戦ではその手がかりが見えたと言える。

 まずは攻撃陣だ。ナイジェリア戦で採用した4-3-3システムは機能しきれなかったが、手倉森監督がベガルタ仙台時代から慣れ親しんでいる4-4-2を採用すると、前線の選手それぞれの特徴が生きた。獅子奮迅のポストワークを見せる興梠慎三(浦和)、抜群のスピードで2戦連続ゴールを決めた浅野拓磨(アーセナル)の2トップは現状のベストマッチだ。また中央のスペースに対して中島翔哉(FC東京)と矢島慎也(岡山)の2人が機を見て入り込んでくる。この連動性はアジア予選と比べても高まってきているのは確か。

 そしてこの4-4-2システムでキーマンとなるのは、ダブルボランチを務める井手口陽介(G大阪)と遠藤航(浦和)だろう。“受け身”のディフェンスをしがちな日本人プレーヤーの中にあって、井手口は隙あらばボールを刈り取りに行く“攻める守備”が最大の特徴だ。そのボールハント能力は中盤の構成力がコロンビアよりも少々落ちるスウェーデン相手にも存分に発揮すれば、主導権を握れるはずだ。

 井手口を起用すれば、試合展開によっては1点が欲しい場合はコロンビア戦と同じくMF大島僚太(川崎F)、MF南野拓実(ザルツブルク)の技術、逃げ切りを図る場合は原川力(川崎F)の運動量に託すなど、交代策にも幅が出てくる。

 対するスウェーデンは6月の欧州選手権にフル代表で招集されたDFビクトル・リンデロフ(ベンフィカ)、DFルドビク・アウグスティンション(コペンハーゲン)らが招集外で、最終ラインに不安が残る。オーバーエイジ枠で招集され、主将を務めるFWアストリト・アイダレビッチ(エレブルー)は190センチの長身FWで空中戦を仕掛けてくると予想されるが、アイダレビッチに当てた後のセカンドボールの処理を素早く反応すれば、決して守りきれない相手ではない。

 その他は中盤のMFアレクサンデル・フランション(バーゼル)、2試合ともに途中出場でスーパーサブの役割を担うMFムアメール・タンコビッチ(AZ)が注意人物となる。とはいえナイジェリア、コロンビアに比べれば個人技術と連動性で太刀打ちできる。攻守ともに手倉森体制の真骨頂である粘りとスピーディなアタックを実践し、90分間を勝利で終えて吉報を待ちたい。

《文=茂野聡士》

U-23日本代表関連生放送予定

リオ オリンピック 2016

・日本 vs スウェーデン
 8月11日(木) 朝6:50〜朝9:00(生中継 NHK BS1)

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.