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16/08/03【リオ五輪プレビュー】初戦を前にアクシデント発生の日本とナイジェリア


日本はFW久保裕也を欠いて大会に臨むことに(写真:Getty Images)

オーバーエイジの興梠に集まる期待

 リオデジャネイロ五輪・男子サッカー1次リーグB組初戦の日本対ナイジェリアは日本時間5日朝10時にキックオフの時を迎えるが、両チームともキックオフを前に思わぬアクシデントが発生している。

 手倉森誠監督率いる日本にとって問題となったのはヤングボーイズ所属のFW久保裕也の派遣見送りとなったことだ。ヤングボーイズはFWアレクサンデル・ゲルントが欧州チャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦シャフタール戦ファーストレグで左足を負傷したことにより、最前線の選手が不足。先月27日に突然、久保の五輪代表招集拒否を発表した。

 日本サッカー協会は霜田正浩ナショナルチームダイレクターがスイスに渡って交渉しているが、久保は現地時間3日のCL予選3回戦セカンドレグでメンバー入りが濃厚のため、最終的に五輪メンバーから外れることが決定した。現地ではすでにバックアップメンバーだったFW鈴木武蔵(新潟)が合流してメンバー入りしたが、指揮官は苦渋の決断を下さざるを得なくなった。

 とはいえ対戦相手のナイジェリアは日本以上のゴタゴタぶりのようだ。ナイジェリアは本来先月29日に合宿地のアトランタから現地に飛び立つ予定だったが、金銭面の工面に難儀して、試合2日前の3日になってもいまだにブラジルに上陸できていないと南アフリカのサッカー情報サイト「アフリカンフットボール・コム」が報じている。

 現地でのコンディション調整では明らかに日本に分があるだけでなく、同国屈指の名ドリブラーとして知られたジェイ=ジェイ・オコチャ氏の甥で、昨季アーセナルで急成長したFWアレックス・イウォビ、187センチの大型FWケレチ・イヘアナチョ(マンチェスター・シティ)がメンバー外となった。その一方でチェルシーの中盤を長年にわたって支え続けるMFジョン・オビ・ミケルがオーバーエージ枠で招集し、精神的支柱を据えることには成功した。

 またイウォビやイヘアナチョがいない前線にも、粒ぞろいの選手がいる。A代表にも選出された経験のあるFWイモー・エゼキエル(アル・アラビ)、セリエAローマ所属のFWサディク・ウマールといった面々だ。特にウマールは192センチの長身を生かしたダイナミックなプレーを見せており、DF植田直通(鹿島)とDF塩谷司(広島)、もしくはDF岩波拓也(神戸)が務める予定のセンターバックにとっては最大の脅威となる。

 攻守ともに個人能力を前面に出してくることが予想されるナイジェリアに対して、日本はまず受けてから隙をうかがう展開になると見られる。本番前ラストの親善試合となった現地時間30日のブラジル戦は格好のテストケースとなったが、FWネイマール(バルセロナ)にFWガブリエル・バルボーサ(サントス)、FWガブリエル・ジェズス(パルメイラス)の強力3トップを意識しすぎてか攻撃の形をほとんど作れなかった。

 その中で孤軍奮闘していたのは1トップに入ったFW興梠慎三(浦和)だった。クラブでも見せている巧みなポストワークと裏への動き出しはブラジル戦でも垣間見えた。オーバーエイジ枠でのメンバー入りに応じて以降、Jリーグでは5試合4得点と得点を量産して好調をキープしており、周囲とのコンビネーションが合えば大事な初戦でのゴールにも期待がかかる。

 同じ浦和所属のMF遠藤航の縦パスを起点に、先月31日に30歳となったストライカーが相手最終ラインをブレークする――こんな展開が作り出していければ、アフリカ王者相手にも日本が試合の流れを掌握できるはずだ。

《文=茂野聡士》

U-23日本代表関連生放送予定

リオ オリンピック 2016

・日本 vs ナイジェリア
 8月5日(金) 朝9:45〜昼0:00(生中継 NHK総合)

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