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16/02/11【セリエA】連勝記録更新中のユーベとナポリが大注目の直接対決


記録を更新し続けるのはユベントスかナポリか(写真:Getty Images)

ユベントス&ナポリ、クラブレコードの連勝記録で天王山へ

 いよいよ、ここまで来た。ともにクラブレコードの連勝記録を塗り替えて迎える直接対決。ユベントスがナポリを迎え撃つ一戦は、まさしく天王山と呼ぶにふさわしい大一番だ。

 ともに簡単な道のりではなかった。それぞれ降格圏の格下に手こずりながらの連勝記録だ。

 ユーベは敵地でフロジノーネを2-0と下した。守備を固めるフロジノーネを崩せず、前半にはDFジョルジョ・キエッリーニを再び負傷で失ったが、後半にMFフアン・クアドラードが均衡を破ると、最後はFWパウロ・ディバラの今季13点目でダメを押した。

 2016年に入って公式戦9試合で1失点と圧倒的な守備力を誇るユーベだが、キエッリーニは全治約20日の離脱に。ナポリ戦だけでなく、チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦も欠場することになった。FWマリオ・マンジュキッチ、MFサミ・ケディラと主力の負傷が相次ぎ、DFマルティン・カセレスが今季絶望となったなかで、3バックの一角が去ったのは小さくない痛手だ。

 それでも、コッパ・イタリアのインテル戦やキエーボ戦では不振だったFWアルバロ・モラタが2得点を挙げ、ジェノア戦やフロジノーネ戦はクアドラードが2戦連続で活躍。ユーベは主役を変えながらも勝利を重ねてきた。群を抜く選手層の厚さがあるだけに、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の手腕が注目される。その中で大黒柱として安定しているディバラは、ナポリ戦でもキーマンだ。

 一方、ナポリも苦しい一戦だった。やはり守備固めを貫いたカルピに手こずったが、ホームで1-0と沈めている。人種差別被害に遭い、試合前にサポーターから励まされたDFカリドゥ・クリバリがPKを獲得。エースのFWゴンサロ・イグアインが今季24点目となるゴールで勝利を引き寄せた。

 ナポリもこれで8連勝とクラブ記録を更新。ディエゴ・マラドーナ時代の記録を塗り替えるマウリツィオ・サッリ監督のチームに対する期待は増すばかりだ。天王山で勝てば、ユーベとは勝ち点5差となり、シーズンダブルで直接対決でも勝る。悲願のスクデットに大きく近づくことは間違いない。

 圧倒的な破壊力を持つイグアインはもちろん、創造性豊かなFWロレンツォ・インシーニェと、得点数こそ少ないが「縁の下の力持ち」であるFWホセ・マリア・カジェホンの3トップが、キエッリーニを欠くユーベの守備陣を崩せるかが焦点だ。

 


ローマのキーマンであるエル・シャーラウィ(写真:Getty Images)

ローマが3連勝も上位陣は躓き多し CL争いが激化

 タイトルを争う両チームが激しい一騎打ちを続ける一方で、第2集団は波に乗れていない。フィオレンティーナ、インテル、ミランはこぞって引き分けた。唯一、ローマだけが3連勝を飾っている。

 フィオレンティーナは敵地でボローニャと1-1と引き分けた。退場者を出した直後にMFフェデリコ・ベルナルデスキの今季リーグ初ゴールで先制したが、4分後に失点。前半戦躍進の立役者FWニコラ・カリニッチにブレーキがかかり、補強をめぐる指揮官と経営陣の不和も騒がれるなど、不穏な空気が漂っている。

 雰囲気がピリピリしているのは、エラス・ヴェローナと敵地で3-3と引き分けたインテルも同じだ。5試合ぶりに白星を取り戻し、連勝を目指したはずの最下位との一戦で、8分と早い時間帯に先制したにもかかわらず、セットプレーから3失点。2点ビハインドから追いつきはしたが、勝ち点1を得るにとどまった。

 ロベルト・マンチーニ監督は試合後、「スクデットは終わった話」とタイトルレース脱落を認め、事実上の白旗を上げた。チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できなければ、指揮官がシーズン後に退任するとの報道も浮上している。

 ミランもCL出場を諦めていないが、それだけにウディネーゼとホームで1-1のドローに終わったのは痛手だ。先制を許すもFWエムバイェ・ニアンのゴールで追いついたが、4試合連続ゴール中だったFWカルロス・バッカが沈黙。負傷欠場したMFジャコモ・ボナベントゥーラの重要性も改めて浮き彫りとなった。勝てば3連勝を飾り、3位フィオレンティーナに勝ち点4差まで迫れただけに、大きなチャンスを逸した形だ。

 CL出場権を争うチームで白星を挙げたのは、ホームでサンプドリアを2-1と下したローマのみ。ルチアーノ・スパレッティ監督就任後の初勝利から3連勝だ。2点先行してからのペースダウンは課題だが、FWステファン・エル・シャーラウィが加入3試合で2得点1アシスト、FWディエゴ・ペロッティが加入2戦目で初得点と、1月の補強も実りつつある。

 


インテル戦に臨むフィオレンティーナ(写真:Getty Images)

天王山同様に注目のビオラVSインテル

 次節は天王山以外にも上位の直接対決がある。CL出場権を争うフィオレンティーナとインテルの一戦だ。

 前回の対戦はフィオレンティーナが敵地でインテルに4-1と快勝。インテルにシーズン初の土をつけた。だが、フィオレンティーナは以降、ビッグクラブとの対戦で勝つことができていない。ナポリ、ユベントス、ローマに敗れ、開幕戦で下したミランにも、後半戦初戦では屈している。

 だが、前述のとおりインテルも苦しい状況にある。昨年末からのリーグ戦8試合でわずか2勝しか挙げられず、この間無失点で抑えたのも2試合のみ。前半戦の武器だった守備に陰りが見え、一方で爆発的な攻撃力も身につかず、苦戦が続いている。CL復帰を一番の目標としてきただけに、直接対決で3位に浮上する機会は逃したくないが…。

 


勝ち点3の欲しいミラン(写真:Getty Images)

ローマとミランは迫るチャンス

 フィオレンティーナとインテルが直接対決するだけに、5位ローマと6位ミランは確実に勝ち点3を手にしておきたいところだ。ローマは敵地でカルピと、ミランはホームでジェノアと対戦する。

 4試合白星がない降格圏のカルピだが、前節はナポリ、前々節もフィオレンティーナに、それぞれ僅差での敗戦だった。徹底した守備戦術で逃げ切りを図るだけに、ローマは均衡を破れるかどうかが焦点となる。エル・シャーラウィとペロッティの新攻撃陣のさらなる活躍が期待される。

 一方、ミランが対戦するジェノアも4試合勝利から遠ざかっている。今季10ゴールとチーム得点王のFWレオナルド・パボレッティやDFクリスティアン・アンサルディの負傷離脱もあり、チーム状態は良くない。ニアンに負傷欠場の恐れがあるミランだが、白星奪還が必須だ。

《文=J:COMサッカー編集部》

 

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