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15/11/21【週刊 武藤嘉紀】「代表の武藤」から「マインツの武藤」へ

カンボジア戦前の日本代表練習にて(写真:Getty Images)

ブンデスリーガへ気持ち切り替え

 アウェイ、プノンペンの地で行われたW杯アジア2次予選・カンボジア対日本戦。11月12日に行われたシンガポール戦で先発し、2アシストの活躍をした武藤嘉紀はこの日はベンチスタートとなり、結局90分を通して出番がなかった。武藤以外にもシンガポール戦で先発した本田圭佑や金崎夢生らが同じく控えに回り、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はあらゆる選手を起用するテスト色の濃い戦いを展開したのだった。 

 武藤に限っては、ゴールはなかったもののシンガポール戦でしっかり指揮官に好印象を与えることに成功したと言って良い。だからこそ、カンボジア戦でプレーできなかったことを重く受け止める必要もなく、ここからは再び始まるドイツ・ブンデスリーガでの戦いに気持ちを切り替えれば問題ない。

気持ちはマインツへ(写真:Getty Images)

 実際にドイツに戻った翌日の19日には、武藤は練習後に早速クラブ主催のファンサイン会にGKのカリウスとともに参加した。灼熱の気候だった東南アジアから、すでに冬の気候のドイツに舞い戻った武藤。黒のセーターに身を包んで、笑顔でプレーイングカードにサインを振る舞う姿からも、すでに『マインツの武藤』に気持ちが切り替わっているところが伺えた。

 21日に行われる、ケルンとのアウェイゲーム。現在516敗の勝ち点16 9位のマインツに対して、ケルンは534敗の勝ち点187位。マインツが勝利するとケルンより勝ち点と順位が上回るだけに、負けられない戦いである。

 さらに順位表の上位付近に目を移すと、勝ち点34で首位を走るバイエルン、続いて勝ち点292位につけるドルトムントの2チームはすでに上に飛び抜けた状態だが、3位のヴォルフスブルクは勝ち点21とマインツと5差しかない。今回の中位対決を制して勢いに乗り、そのまま3位以下の上位戦線に加わっていくことがクラブの当面の目標となる。

 当然、キーポイントの一つに挙げられるのが得点力。チームの1トップでプレーする武藤にかかる期待は大きい。現在11試合で6得点という成績は、トルコ代表のユヌス・マッリの7得点に次ぐチーム2位の得点数。このFW2人がさらにゴールに絡んでいくことが、チームの上昇スピードを上げて行く条件である。

 第11節のアウクスブルク戦でのハットトリックでドイツ中にあらためて注目される存在になり、さらに前節のヴォルフスブルク戦で2得点に絡んだことで、上位クラブ相手にも通用するアタッカーであることを証明してみせた。武藤自身も、ここからさらにゴール、アシストの数字を加速度的に伸ばしていけば、さらに敵からも警戒される選手に浮上するだろう。そうなれば、今以上にタイトなマークを受けながらプレーしなければならない状況が増え、自ずと自分の成長にも大きくつながっていく環境となる。

 2015年の代表戦を戦い終えた今、ここからはドイツでの挑戦に専念していくことになる。まずはケルン戦。ケルンには大迫勇也や長澤和輝と同じ日本人アタッカーが所属するが、リーグ再開戦でインパクトあるプレーを見せ、ドイツ人に『日本人・武藤嘉紀』という存在を今一度深く刻みたい。

《文=西川結城》

 ブンデスリーガ週末以降の生放送予定

・ハンブルガーSV vs ドルトムント(酒井高徳、伊藤達哉、香川真司
 11月21日(土) 朝4:20〜朝6:40(生中継 フジテレビNEXT
・ケルン vs マインツ(大迫勇也、長澤和輝、武藤嘉紀
 11月21日(土) 夜11:20〜深夜1:40(生中継 フジテレビNEXT
・シャルケ vs バイエルン・ミュンヘン(内田篤人
 11月21日(土) 深夜2:24〜朝5:00(生中継 J SPORTS 2
・ヘルタ・ベルリン vs ホッフェンハイム(原口元気
 11月22日(日) 深夜1:40〜朝4:00(生中継 フジテレビNEXT) 

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