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15/10/15【セリエ】タブーに挑むイタリアダービー


ヨベティッチが復帰予定のインテル(写真=Getty Images)

インテル、5年ぶりのホームでのイタリアダービー勝利なるか

 名門同士が激突する伝統のイタリアダービーは、近年とは様相を違えて迎えることになった。王者ユベントスがインテルを追いかけてこの一戦に臨むことになるとは、予想できただろうか。

 インテルが最後に本拠地サン・シーロでユベントスを下したのは、ジョゼ・モウリーニョ監督の下で3冠を達成した2010年のことだ。ユベントスが覇権を謳歌してきたこの4年、インテルはホームのファンの前で宿敵から勝ち点3を挙げることができていない。

 フィオレンティーナに敗れ、サンプドリアと引き分け、2試合白星がなかったインテルだが、第7節を終えて勝ち点16の2位は好発進と言えるだろう。一方のユーベは、前節でホーム初白星を挙げたものの、勝ち点8で12位と低調なスタートとなった。インテルにとって、今度こそ“タブー”を打ち破るのに適した機会はないはずだ。

 さらにインテルにとって朗報なのが、負傷していたFWステファン・ヨベティッチが代表戦に出場しなかったことだ。モンテネグロ代表にEURO2016予選突破の可能性が残されていただけに、本人が無理をして出場する可能性も騒がれていたが、結局はプレーを回避。予選敗退が決まるとすぐにインテルに再合流した。ユベントスには間に合うとみられている。ヨベティッチ不在の2試合で勝利を逃しているインテルだけに、背番号10の復帰はチームの士気を高めるに違いない。


ケディラとマルキージオのコンビに注目(写真=Getty Images)

波に乗りたいユーべ、気がかりは負傷者

 ボローニャ戦の勝利から波に乗りたいユベントスは、メンバー状況が気になるところだ。インターナショナルウィークでMFポール・ポグバとFWアルバロ・モラタが負傷したからである。幸いにも重傷ではなく、両選手はインテル戦出場に向けてトレーニングに励んでいる。

 だが、ポグバが復帰できなかったとしても、中盤には心強い大黒柱が戻ってきた。MFクラウディオ・マルキージオだ。今季早くも戦列を2度離脱した同選手だが、MFアンドレア・ピルロの後任として司令塔を託される「王子」の復帰は、マッシミリアーノ・アッレグリ監督を喜ばせているだろう。復帰後すぐに存在感を発揮しているMFサミ・ケディラとのコンビにも注目だ。

 一方で、前線はモラタが間に合うかどうかが懸念される。FWマリオ・マンジュキッチは間に合わないとみられており、モラタも欠場となれば、FWパウロ・ディバラとFWシモーネ・ザザの若手コンビに頼らなければいけないからだ。だが、アルゼンチン代表デビューを飾ったディバラは、南米との長距離移動をこなしての一戦。コンディションの心配も残る。それは、このシーズン序盤戦で輝きを見せてきたMFフアン・クアドラードにも言えるだろう。

 


クラブ批判の本田は出場機会を与えられるか(写真=Getty Images)

本田の処遇にも注目のミラン、システム変更は吉と出るか?

 前節でナポリにホームで0-4と大敗し、酷評されたミランは、敵地で5位と好調のトリノと対戦する。注目は、シニシャ・ミハイロビッチ監督がフォーメーションを変更するかどうかだ。

 就任から4-3-1-2にこだわってきたミハイロビッチ監督だが、MF本田圭佑やMFスソ、MFジャコモ・ボナベントゥーラを起用してきたトップ下の適任が見つからず。要の中盤が攻守のバランスを欠き、守備のもろさにつながってリーグワースト2位の失点を喫するなど、悪循環に陥っている。

 現地メディアによると、この状況を受け、指揮官はシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長と相談した末に、4-4-2ないし4-3-3への変更を試みているという。インターナショナルウィーク中の練習試合でも、4-4-2を45分間試しており、MFアレッシオ・チェルチの先発復帰が騒がれている。

 そのチェルチの古巣トリノは、前節で昇格組カルピに歴史的な初白星を献上しており、巻き返しに意気込んでいる。難しいアウェイゲームを落とすことがあれば、ミランはさらなる批判の嵐に吹きさらされるだろう。システム変更が吉と出るか凶と出るか、今後を大きく左右する一戦になりそうだ。

 そしてもちろん、ナポリ戦後の批判発言が大きく取りざたされた本田の処遇も気になるところ。システム変更で今節もベンチスタートとの予想が多いが、途中出場の可能性はあるだろうか。



パウロ・ソウザ監督の下、躍進するフィオレンティーナ(写真=Getty Images)

絶好調のフィオとナポリ、直接対決を制すのは?

 サン・パオロで行われるナポリ対フィオレンティーナの一戦は、現在のセリエAで最もホットな2チームの直接対決だ。

 パウロ・ソウザ監督の手腕でMFボルハ・バレロやMFヨシップ・イリチッチが蘇り、新加入のFWニコラ・カリニッチが大ヒットとなるなど、トリノに敗れた第2節を除けばほぼ完璧なスタートとなったフィオレンティーナは、リーグ5連勝で首位を快走している。

 一方のナポリも、公式戦6試合で18得点1失点の5勝1分けと絶好調。セリエAでも6試合負けなしで、フィオレンティーナに勝ち点6差の6位と本来の位置に近づいてきた。

 ともに勢いに乗る両チームだが、特に驚異的なのが、合計10ゴールとナポリの総得点の62.5%をたたき出しているFWゴンサロ・イグアインとFWロレンツォ・インシーニェのコンビだ。各5ゴールで得点ランク2位につけている強力コンビは、リーグ最少の4失点と安定するフィオレンティーナの守備を崩せるだろうか。

指揮官の立場が騒がれ続けるローマ

 チャンピオンズリーグでBATEに敗れて大きな批判を浴びたものの、前節ではパレルモに敵地で4-2と勝利したローマは、ホームにエンポリを迎える。

 FWフランチェスコ・トッティが離脱中で、FWエディン・ジェコの復帰も微妙と言われるローマだが、ここ2試合は6選手が9ゴールを挙げている。特に指揮官のお気に入りと言われるFWジェルビーニョは、2試合連続3ゴールと好調だ。

 リーグ2連勝中とはいえ、その間のBATE戦での失態から、ローマはルディ・ガルシア監督の立場が騒がれ続けている。2018年までの長期契約を結んでいる指揮官だが、今季次第でシーズン後の退任の可能性も報じられているだけに、課題の継続性を身につけて結果を残したいところだ。

《文=JCOMサッカー編集部》

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