見どころ

  • ラウンド16イタリアイタリア vs スペインスペイン
  • 6月27日(月)深夜0:45

堅守速攻VSポゼッション、2大潮流の顔合わせ

ともに2勝1敗でグループステージを突破したイタリアとスペイン(写真:Getty Images)

“軽さ”が散見されるスペイン

 今大会のイタリアは古典的なイタリアである。パスサッカーにモデルチェンジした4年前の決勝では、本家スペインの前になす術なく0-4で敗れた。が、今回は伝統的な堅守速攻型に回帰しただけでなく、かつて必ずいたFWロベルト・バッジョ、FWアレッサンドロ・デル・ピエロ、MFアンドレア・ピルロら、攻撃タレントが不在なため、より守備重視で保守的なゲーム運びをしている。DFアンドレア・バルザーリ、DFレオナルド・ボヌッチ、DFジョルジョ・キエッリーニで組む最終ラインに両サイドのDFアントニオ・カンデレーバ、DFマッテオ・ダルミアンが加わった5バックは鉄壁。攻撃はFWグラッツィアーノ・ペッレへダイレクトにボールを送り込み、もう1人のFWエデルや攻撃参加したMFアントニオ・カンドレーバとのコンビで縦へ直線的に相手ゴールを目指す。

 対して、今大会のスペインは良くも悪くもスペインらしいチームだ。FWノリート、FWアルバロ・モラタ、FWダビド・シルバの3トップにMFセスク・ファブレガス、MFアンドレス・イニエスタが絡むパスサッカーは軽快で楽しく美しい。が、脆い。ポゼッションへの過信なのか油断なのか、1-2で敗れたクロアチア戦で両SBが上がり切った状態でボールを奪われカウンターを食い、GKダビド・デ・ヘアとDFセルヒオ・ラモスはイージーミスを連発した。過去2大会にはない“軽さ”が散見されるのだ。

「堅守速攻」VS「ポゼッション」という戦術的な2大潮流の顔合わせは、互いの長所を出し合う見応え十分なものになるだろう。勝ち上がった方が自らのスタイルに自信を深め、一躍、優勝候補となるのではないか。

《文=木村浩嗣》

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