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  • ラウンド16フランスフランス vs アイルランドアイルランド
  • 6月26日(日)夜9:45

タレント軍団にとっても厄介なアイルランド

イタリアを破って決勝トーナメント進出を果たしたアイルランド(写真:Getty Images)

カギを握るアイルランドのセントラルMFコンビ

 決勝トーナメントの1回戦となるラウンド16で開催国のフランスは3位の上位4カ国に入り、グループリーグを突破したアイルランドと対戦する。下馬評では圧倒的にフランスが有利と見られるが、高度な戦術とチームワークを強みにするアイルランドはタレント軍団のフランスにとっても厄介な相手だ。特にプレミアリーグなどで豊富な経験を積んだ智将マーティン・オニールの存在はディディエ・デシャン監督にとっても不気味だろう。

 アイルランドは攻撃時に4-2-3-1でワイドに仕掛け、守備時に4-4-2のコンパクトなブロックで相手の起点を限定するスタイルだが、フランスが誇るMFポール・ポグバ、MFエンゴロ・カンテ、MFブレーズ・マテュイディの3ハーフを封じるために、4-5-1の布陣を敷いてくるかもしれない。彼らに自由を与えなければ、開幕戦で劇的なミドルシュートを決めるなど絶好調のFWディミトリ・パイェと本来のエースとして期待されるFWアントワーヌ・グリーズマンの両ウイングに良い形でパスが出ないからだ。

 勝負のカギを握るのはMFグレン・ウィーランとMFジェームズ・マッカーシーのセントラルMFコンビ。ボール支配率はフランスが大きく上回るだろうが、彼らが我慢強く中盤の圧力に耐え、ボールを拾ったところから素早くシンプルな展開で俊速のMFロビー・ブレイディや技巧派MFウェズ・フーラハンを起点とした少ないチャンスを演出できるか。前線で先発が予想されるFWシェーン・ロング、またジョーカーのベテランFWロビー・キーンの勝負強さに期待がかかる。

 一方のフランスは中盤が手詰まりにならないよう、左サイドバックのDFパトリス・エブラと右サイドバックのDFバカリ・サニャが効果的な攻撃参加でアイルランドの守備組織を分散させたいところ。またトーナメントは90分で決着が付かなければ120分の総力戦になる。その意味ではベンチスタートが予想されるFWアンドレ=ピエール・ジニャックや19歳の俊英FWキングスレー・コマンあたりが開催国の“救世主”あるいは“ラッキーボーイ”になるかもしれない。

《文=河治良幸》

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