見どころ

  • グループDチェコチェコ vs クロアチアクロアチア
  • 6月17日(金)深夜0:45

タレント豊かなクロアチアに、組織で挑むチェコ


チェコの攻撃をつかさどるロシツキー(写真:Getty Images)

注目のロシツキーとモドリッチのマッチアップ

 この試合はチェコのもう1つの顔が見られるだろう。スペイン戦で見せた、自陣に引きこもって待つというチェコではなく、ラインを上げ前からプレスをかけボールを奪いに行く、という別の顔である。攻撃のタクトを握るのはトップ下にいるMFトーマス・ロシツキだが、実際に相手に打撃を与えるのは快速の選手がそろっている左右両サイド、特に左のMFラディスラフ・クレイチ、SBダビド・リンベルスキだろう。長身FWトーマス・ネシッドは思ったより動きが良く、真ん中に留まらず左右に流れてロングボールを受けられる。彼がキープしている間に、左右のサイドの選手が敵陣に走り込むというシナリオだ。カギになるのはロシツキのスタミナ。彼をプレスで消耗させないことが、カウンターの精度を決める。クロアチアのキーマン、MFルカ・モドリッチとのマッチアップが見どころだ。

 クロアチアはそのモドリッチのチームだ。彼がディフェンスラインからのボール出し、ラストパスの供給、そしてゴールまでを担う。トルコ戦ではFWマリオ・マンジュキッチ、MFイバン・ペリシッチ、MFイバン・ラキティッチ、DFダリオ・スルナなど他のタレントの輝きがかすむほどのワンマンショーだった。チームとしても守備は堅く、パス回しのレベルは高く、シュートやFKを枠内に持って行く力もある。スペインの首位抜けを阻む一番として、統率の取れたチェコ相手にどんな試合をするか。力はクロアチアが上、だが一人ひとりが役割をきちんとこなすチェコは侮れない。

≪文=木村浩嗣≫

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.