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  • グループDスペインスペイン vs トルコトルコ
  • 6月17日(金)深夜3:45

早くも正念場のトルコと初戦で弱点を露呈したスペイン


クロアチア戦で機能しなかったアルダ・トゥラン(写真:Getty Images)

 

キーマンを生かせるか

 トルコは早くも正念場だ。初戦を見る限りグループ最弱という印象だった。キーマンとなるはずのMFアルダ・トゥランがほとんど顔を出すことがなく、チームメイトの方にも彼を探そうという意図が見えなかった。センターラインから外れた4-1-4-1の左サイドというポジションは果たして最適だろうか? 戦術的な規律の乏しいチームであることは知っていたが、あれほどボールの周囲での連動が少ないとは。モラルの低下なのか、フィジカルの問題なのか。ファシン・テリム監督は顔ぶれとシステムを大幅に変えなくてはならない。もし、この試合の先発がクロアチア戦のそれと大差ないようであれば、“無策”と責められてもしょうがない。

 

 スペインの初戦は“ああすればスペインは苦しむ”という見本だった。勝つには勝ったが、あれほどの支配にして枠内シュート5本は少な過ぎ、枠内被シュート3本(1本はMFセスク・ファブレガスが枠内から掻き出した)は多過ぎる。スペイン中が“撃て!”と叫ぶような場面でもパスを出してチャンスを逸する消極的な姿勢が気になった。FWアルバロ・モラタあるいはFWアリツ・アドゥリスが爆発すれば強いが、そうならなければ今後は苦しい。攻撃の役割が分散されるパスサッカーながら、今回は完全に“イニエスタのチーム”になっている。トルコは思い切って、彼に時代遅れとなっているオールコートのマンマークを付けても良いのではないか。MFアンドレス・イニエスタは最注目、だが決勝トーナメントでの勝ち上がりを視野に入れれば、彼の周りに注目せざるを得ない。

≪文=木村浩嗣≫

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