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17/07/12【Jリーグコラム】逆転勝利を呼んだC大阪・ユン・ジョンファン監督の好采配

(写真:Getty Images)

◆7月8日(土)開催 Jリーグ第18節
セレッソ大阪2 - 1柏レイソル


 1点勝負の堅い試合展開が予想された今節。C大阪にとっては、前半に喫した失点が重くのし掛かるかに思われた。そんな劣勢をはね返すきっかけとなったのが、ユン・ジョンファン監督の采配だ。後半、連続して迎えたピンチを切り抜けた61分。指揮官は2枚替えを敢行。すると、直後のCKから同点に追いついた。この得点自体に交代との深い関係はないが、交代直後の同点弾により、スタジアムの空気は一変。そして、9分後に逆転ゴールが生まれた。

 柿谷と松田に代えて澤上と田中を入れた意図について、ユン・ジョンファン監督は試合後、「身長の高い選手3人を前に置いた。サイドからのクロスをもっと多くする狙いがあった。システムを3バックに変えることも決断した」と説明。澤上、杉本、山村の3トップに、山下、マテイ・ヨニッチ、田中の3バック。反撃の切り札として指揮官が選択したのは、試合はおろか、練習でもほとんどやったことがない[3-4-3]だった。前半に鋭い仕掛けからゴールに迫っていた柿谷、チームのエースでもある彼を躊躇なく代えることができる決断力は並大抵ではない。敗れていたら、禍根を残しかねない采配でもある。それでも、相手の混乱に乗じて水沼がフリーになり、狙いどおりにクロスから2点目を奪った。采配がズバリ的中したのだ。

 逆転後は、すぐさま山村を最終ラインに落として5バックを形成。[5-4-1]で守り切る必勝パターンで試合を締めた。今節に限らず、今季は再三その確かな手腕により勝利を呼び込んできたユン・ジョンファン監督。采配の特長は、選手に迷いを与えないこと。攻めるのか。守るのか。采配の意図が明確で、選手にもしっかりと伝わるため、選手たちは迷いなく与えられた役割を遂行できる。戦況を読む力に長けた名将に率いられた桜の戦士たちが、持てる能力を存分に発揮している。

文・小田 尚史

Jリーグ関連生放送予定

2017 天皇杯 3回戦

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