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17/05/06【U-20日本代表】鋼のメンタルを持つ“雑草男”。誰にも負けない両足キック

 今回のU-20日本代表には、G大阪から3名が選出された。その一人は、サイドを主戦場とする初瀬亮。特長は両足のキック。もともとは右利きだが、左足の精度も右足と遜色なく、どちらが利き足か分からないほどで、実際にトップチームの先輩が、シーズン途中まで「初瀬は左利き」と勘違いしていたほどだ。また、G大阪下部組織出身のいわゆるエリート街道を歩いてきているが、常にレギュラーだったわけではなく、多感な時期に苦しい思いを経験してきた。だからこそ、若くしてすでに鋼のメンタリティーが備わっている。(取材・下薗 昌記/サッカー新聞エル・ゴラッソG大阪担当)

■長谷川健太監督が可能性を引き出してくれた

―SBや中盤を務める初瀬選手のストロングポイントは?
「攻撃の部分で、両足のキックに関してはガンバの中でもほかの選手に負けない自信は当然あります」

―ルーキーイヤーの昨季も、市立吹田サッカースタジアムのこけら落としの一戦(パナソニックカップ・名古屋戦)で本職ではない右SBとしてプロ初先発。左右をこなせるSBとして成長してきましたが、トップ昇格後のこの1年あまりでさまざまな可能性を開拓しているように見えます。今季は中盤のポジションにも挑戦しています。
「(長谷川)健太監督が僕の可能性を広げ、良さを引き出してくれています。(G大阪)ユースまでは左SBしかやってきませんでしたが、そのこけら落としの一戦で右SBとして使ってもらって、その後も右SBとして使ってもらいました。これは僕にとって大きかったですね」

■中学2年生のときに鍛えられたメンタル

―初瀬選手はジュニアユースからの生え抜きで、一般的に見ればエリート街道を歩んできた選手ですが、常にレギュラーだったわけでもなく、年別別代表の経験も多くありません。そのぶん、強いメンタリティーを兼ね備えているのが強みではないですか?
「そうですね。(髙木)彰人にしても(市丸)瑞希にしても、(堂安)律にしてもずっと代表クラスでした。ユースのときも高校1年から試合に出ていましたし、ジュニアユース時代も中学2年のときから試合に絡んでいました。僕はずっとそれを見守るだけで、『何で俺は試合に出られないんだろう』と思いながら走っていました。でも、そこでメンタルは鍛えられたと思いますし、腐るなんてあり得なかった。自宅から2時間弱ぐらいかけて通っているのに、走る練習をして(笑)。親にも辛い顔なんて見せられない。でも、そういう日々を支えてくれたのが西村崇コーチでした。厳しい人でしたけど、僕らがBチームでやっているときに『お前らは絶対にやれる。それを俺に見せてこい』と言ってくれていました。僕のプロ人生もまだ始まったばかりですけど、西村さんにそう言ってもらった中学2年のころがあったからこそ、いまがあるのだと思っています。あのときにメンタルを鍛えてもらったからこそ、トップで試合に出られなくても腐ることも折れることもありません。彰人や瑞希、律に負けないメンタルはあると思いますし、そこは僕の強みにしていきたいです」

―アカデミー時代には初瀬選手よりも注目を集めていた堂安選手や市丸選手、髙木選手らを差し置く形で、昨季同期のトップ昇格組ではいち早くA契約を勝ち取り、現在もトップで一番実績を残しています。良い意味でのライバル意識も強いのではないですか?
「本当にユースのときは悔しかったですし、彰人や瑞希、律が試合に出ている中で僕はボールボーイをする、という試合もありました。良いライバルだと思いますし、彼らがいたからこそ、僕も頑張ってくることができました。トップに昇格して、同じスタートラインに立てたのは本当にうれしかったですし、ポジションは違いますけど、負けたくない相手でもあります。回数は少なかったですけど、昨季トップでチャンスをもらって結果を出せたことは自信になりました。一緒に切磋琢磨していければ、ガンバもより強くなっていくと思います」

■U-20W杯は初戦から試合に絡みたい

―昨年はU-20W杯の出場権が懸かった、AFC・U-19選手権でも優勝に貢献しました。5月に開幕するU-20W杯は初瀬選手にとっても同世代の世界レベルの選手と対戦する格好の舞台になりますね。
「僕にとって世界を体感できる最初の場になりますし、ヤットさん(遠藤)にもU-20W杯(当時はワールドユース)に出たときの話も聞かせてもらいました。本当に良い経験になると思いますが、良い経験で終わらせることなく自分のためにもやっていきたい。昨年のAFC・U-19選手権ではあまり試合に出られなかった悔しさもありますし(※)、本大会では初戦から試合に出られるようにやっていきたいと思います」

初瀬亮(はつせ・りょう)
1997年7月10日生まれ、19歳。大阪府出身。175cm/64kg。G大阪JYからG大阪Yを経て、16年にトップチームに昇格。G大阪JY時代の12年には当時史上初となるU-15年代全国三冠を達成している

U-20 ワールドカップ韓国2017 日本代表関連放送予定

グループD

・日本代表 vs 南アフリカ代表
 5月21日(日) 夜16:50〜夜19:10(生中継 フジテレビNEXT
・日本代表 vs ウルグアイ代表
 5月24日(水) 夜19:50〜夜22:10(生中継 フジテレビONE
・日本代表 vs イタリア代表
 5月27日(土) 夜19:50〜夜22:10(生中継 フジテレビTWO

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