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17/04/29【週刊 岡崎慎司】途中出場したアーセナル戦で2度の決定機を生かせず

エジルにプレスをかける岡崎。ハードワークはしたが…(写真:Getty Images)

先発を外れたのは戦術的意図からか
 レスターのFW岡崎慎司が、26日に行われたアーセナル戦の先発メンバーから外れた。代わりに入ったのはFWレオナルド・ウジョア。アトレチコ・マドリーとのチャンピオンズリーグ準々決勝・第2レグから1週間の休養期間があったものの、ベンチスタートとなった。

 直近5試合で先発とベンチを交互に繰り返していることから、今回もローテーション制に組み込まれたとの見方はできる。しかし、アトレチコとの第2レグの先発メンバーから外れたのは、岡崎と負傷したウェズ・モーガンの2人のみ。アトレチコとの準々決勝・2試合で先発したが、リーグ戦では3試合連続となるベンチスタートである。クレイグ・シェイクスピア監督就任後、向上したように見えた岡崎の立ち位置が、依然として定まっていないことを思わせる采配であった。

 もっとも、ポゼッション志向の強いアーセナルに対し、ウジョアの高さを活かして攻めようとする戦術的意図もあったに違いない。押し込まれるのは承知の上。ならばと、前線にターゲットマンを置いて効率的に仕掛けようという狙いがあったのだろう。

 しかし、ウジョアの起用はさしたる効果もないように感じた。アルゼンチン人FWへのロングボール+ポストプレーは、GKカスパー・シュマイケルによるロングキック時の4〜5回のみ。チーム全体でウジョアを活かそうとする意志は伝わってこなかった。ベンチから戦況を眺めていた岡崎は、次のように見ていたという。

「ゲームプランとしては、自分たちのサッカーというより、『ロングボールを入れて』というサッカーだった。だから、自分たちのサッカーという感じはなかった。ただ、ああいうパターンも、レスターのもうひとつの持ち味なんじゃないかと思う…」

 終盤に起用されるも、チームを救うゴールを決められず(写真:Getty Images)

ノーゴールに終わり、厳しい立場は変わらず

 岡崎に出番の声がかかったのは、0−0で迎えた70分のことだった。「途中からの出場だったので、ゴールを狙っていきました。(ゴールが)決めるか、決めないかで全く違ってくるので」(岡崎)。効果的なロングパスを供給していたアーセナルのセントラルMFグラニト・ジャカのマークについたり、前線から積極的にプレッシングしたりと、守備タスクをこなしながらも、普段よりゴールへの意識を高めてプレーした。

 得点の欲しいアーセナルが前がかりになったことも手伝い、岡崎にもチャンスが2度訪れた。そのうち、より大きなチャンスだったと本人が話すのが、後半ロスタイムのシーンだった。ニアサイドに入ってグラウンダーのクロスボールに合わせたが、DFガブリエル・パウリスタのブロックに阻まれた。

「あれを決めきれないから、こういう立ち位置になっていてもしょうがない。そう改めて思います。クロスボールがゆっくり来た。だからこそ、自分からボールを迎えにいって思いっきり振り抜けばよかった。相手がブロックしても止められないようなシュートを打つのが一番よかったと思う。自信があれば撃ち抜けた」

 少し前に岡崎は、「クオリティーや判断力が低く、そういうところを伸ばさないといけない。味方との連携など”繋げられる選手”としてはいいかもしれないけど、ストライカーとして、もうひとつ出していかなければ」と、フィニッシュの精度を高めることを自身の課題として挙げていたが、この試合でも決定機をモノにすることはできなかった。

 もっとも、密集地帯で訪れた決定機であっただけに、難易度は決して低くなかった。しかし、仮にこの試合で起死回生の決勝弾、もしくは同点弾を決めていれば、チームにとっても貴重なゴールになっていた。そして同時に、岡崎としても立ち位置や評価、風向きをもう一度変えるチャンスでもあった。

 だが岡崎は、その好機を生かせなかった。次戦は29日に敵地で行われるWBA戦。リンクプレーや守備タスクは完璧にこなしている。それだけに、やはりゴールが欲しいところである。

《取材・文=田嶋コウスケ》

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