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17/04/10【週刊 香川真司】筋肉系の問題で出場を回避したバイエルン戦は完敗に

タイトルの望みをつなげたかったドルトムントだが…(写真:Getty Images)

 ベストメンバーを組めなかったドルトムント

 近年のドイツサッカー界を牽引するバイエルンとドルトムントの一戦は、4-1で王者が一蹴した。これでバイエルンはドルトムントとの勝ち点差を残り6試合で18ポイントに。2位ライプツィヒとの差も10ポイントを保ち、リーグ5連覇は決定的になった。

 前節ハンブルク戦でリーグ戦初ゴールをマークするなど、このところチームで最も重要な存在になっているMF香川真司は筋肉系の問題でこの試合の出場を回避。前日会見でトーマス・トゥヘル監督が出場は「非常に疑わしい」と言及しながら最終練習に参加したが、ミュンヘンへの遠征に帯同しなかった。残り7試合で15ポイントの差が付き逆転リーグ優勝の可能性が極めて低かったことを考えると、火曜日に行われる欧州CLモナコ戦を見据えて温存したと考えるのが妥当だろう。

 ドルトムントは負傷中のFWマルコ・ロイス、FWアンドレ・シュールレ、DFエリック・ドゥルムに加え、MFユリアン・バイグルとMFウカシュ・ピシチェクも香川と同じく出場を見送るなど、苦しいメンバー構成でこの試合に臨まなければならなかった。

 試合は立ち上がりからオープンな展開となり、4分にはDFフィリップ・ラームの折り返しからMFフランク・リベリーが決めてバイエルンが先制。さらに10分にはFWロベルト・レバンドフスキがFKを直接沈め、早々に2点のリードを奪った。

 その後もバイエルンはFWアリエン・ロッベンを中心にドルトムントのゴールを脅かし続ける。しかし、なかなか決めきれないでいると、20分にMFアルトゥーロ・ビダルのクリアミスをDFラファエル・ゲレイロが左足で蹴り込んでドルトムントが反撃を開始。同点ゴールを伺いながら1点差でハーフタイムを迎えた。

 しかし、後半立ち上がりの49分、得点の気配を漂わせていたロッベンがカウンターからチャンスを迎えるとスラロームで中央に切り込み、左足で決めてバイエルンが決定的な3点目を奪う。68分には抜け出したレバンドフスキがGKに倒されてPK。このPKをレバンドフスキ自ら決めて勝負あり。その後はお互い週明けに控える欧州CL準々決勝を見据えてペースダウンして試合終了を迎えた。 

古巣を相手に大活躍を見せたレバンドフスキ(写真;Getty Images)

リーグ制覇は絶望的になり、目標はCLストレートインに

 試合後トゥヘル監督は敗戦について、「理由は明確だ。我々はチームとしてトップフォーム、最高の布陣で臨む必要があった。この布陣では、このようなレベルでバイエルン相手にアウェーで競り合うのは不可能だった」と述べた。ドルトムントには主力に多くの負傷者が出ていたのは事実だが、バイエルンもGKマヌエル・ノイアーとFWトーマス・ミュラーが欠場しており、選手層の厚さが明確に出た結果となった。

 立ち上がりは良かったし、最初の10分は非常にうまくプレーしたが、2本のシュートで2点差にされてしまった」とトゥヘル監督は振り返ったが、先制点の場面ではMFフェリックス・パスラックがエリア内でリベリーをフリーにしてしまい、2点目は壁に入っていたMFウスマン・デンベレがシュートに対して顔をそむけてしまうなど、若手選手の守備の”軽さ”が否めなかったのも事実だろう。それでも1点を返して同点を狙って後半に入ったが、前掛かりになった背後をカウンターで疲れてしまった。

 ドルトムントは火曜日にホームでモナコとの欧州CL準々決勝第1戦をホームで戦い、土曜日には再びホームに9位フランクフルトを迎える。逆転リーグ優勝の可能性をほぼ絶たれたドルトムントは残り6試合で来季の欧州CLストレートインを目指した戦いになる。3位ホッフェンハイムも敗れたため、両者の勝ち点差は1ポイントのまま。フランクフルトは9試合白星なしと苦しい状態が続いており、ホームで強さを見せているドルトムントとしては確実に勝ち点3を積み上げたいところだ。

 バイエルンはアウェーで12位レバークーゼンと対戦する。バイエルンが勝利し、2位ライプツィヒが敗れれば、バイエルンはリーグ5連覇に王手を掛けることになる。

《文=山口裕平》

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ブンデスリーガ第29節

・レヴァークーゼン vs バイエルン・ミュンヘン
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