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17/03/21【日本代表】ケルンで絶好調の大迫勇也が日本代表で求められる役割

ケルンでFWのレギュラーに定着し、多くのゴールに絡む大迫(写真:Getty Images)

ヘルタ・ベルリン戦では1ゴール1アシスト

 今年に入り4ゴール4アシスト。FW大迫勇也は絶好調の状態でUAEへと乗り込むことになった。直前に行われたヘルタ・ベルリン戦では、エリア外から豪快なボレーシュートを叩き込んで今季リーグ戦6ゴール目をマークすると、冷静な折り返しから追加点もアシスト。

 今の大迫には自信が満ち溢れている。FWのポジションで起用され、「長い間プレーすることでリーグに慣れてきた」と本人はその要因を語る。結果を残していることもあって監督・チームメイトからの信頼は絶大で、いまや大迫が先発から外れることは考えられない。チームメイトに対して強く要求するシーンもたびたび見られるほどチームへの影響力は大きいが、その反面、自身もチームにおいて果たさなければならない責任感の大きさを意識している。

 苦しいチーム状況も大迫の奮起を促した。チームは中盤戦からケガ人が続出し、大迫にはよりチームの結果に繋がる働きを求められるようになった。順位こそ変わらなかったものの、5試合勝ち星がない間に欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得はかなり厳しい状況になってしまった。ただ、その間に大迫は結果を残してチームを復調に導こうとした。ヘルタ戦でも「チームが上手くいかないときは誰かがスーパーなプレーをしたり、誰かがチームを助けるプレーをしないとなかなか変わらないので」という気持ちを持って臨んでいた。

 UAE戦での活躍にも十分に期待が掛かる。ただ、「代表は別なのでね、役割も違いますし」と本人も言う通り、1トップでの起用が予想される日本代表ではケルンと異なる働きを求められることになる。ケルンでは22得点でリーグ得点ランク2位の”相棒”モデステが最大の得点源で、大迫はやや下がり目でボールを収め、エースFWへスルーパスを供給する役割を担うことが多い。ケガ人が続出していた時期には献身的な守備も惜しまず、時にはボランチとしてプレーすることもあった。

 近年の日本代表において、大迫は最も「万能型」のFWだと言えるだろう。ゴール前で自ら点を取ることはもちろん、ポストプレーやパスの能力も非常に高い。守備でも献身的な働きをしてくれる。

 だが、日本代表ではよりフィニッシャーとしての働きも求められる。ヘルタ戦で見せたように、エリア外からでも思い切りよくミドルシュートを放つ積極性、そしてシュート技術も十分にあり、相手DFにとっては怖い存在なるだろう。フィーリングも近く、大迫に良い形でパスの出てくることが期待できる日本代表では、よりストライカーとしての大迫に期待ができそうだ。

 ポストプレーも期待したい。日本がどのような戦いを選択するにせよ、前線でボールを収める存在は必要になってくる。日本が主導権を握れば、ゴール前の密集地帯でもボールを受け、苦しい展開になればロングボールを収めることが求められる。

 11月のサウジアラビア戦では、相手を背負ってボールをキープする大迫のポストプレーが高く評価された。ドイツでは屈強なDFを相手に戦っているのだから、それも納得だ。バイエルンのDFだろうと十分に通用する大迫なら、アジアのDFを相手に必ずやボールを収めてくれるはずだ。

 もちろん持ち前のパス能力にも期待だ。ケルンでは絶妙なスルーパスからモデステのチャンスを量産している。両ウイングにはFW原口元気、FW久保裕也と大迫を追い越してゴール前に飛び込める選手の起用が予想されているだけに、やや引き気味のポジションから繰り出される大迫のスルーパスも一つの脅威になることは間違いない。

《文=山口裕平》

日本代表関連生放送予定

2018FIFAワールドカップロシア アジア最終予選

・UAE vs 日本
 3月23日(木) 深夜0:00〜深夜2:50(生中継 NHK BS1、テレビ朝日系)

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