セリエAセリエA

17/02/19【セリエ】ミラノの日本人選手が置かれている立場…

(写真:Getty Images)

 「奇跡の勝利」に沸くチームメートたちをしり目に、早々にロッカールームへ引き揚げた本田圭佑は、どんな心境だったのだろうか。

 サンプドリア相手にリーグ戦3連敗を喫したミランは、延期分のボローニャ戦で5試合ぶりに白星を取り戻した。それも、2人の退場者を出しながら、89分にジェラール・デウロフェウのアシストからマリオ・パシャリッチが決勝点を挙げての勝利。当然、チームは快挙に沸いた。

 だが、試合終了後、ミランの選手たちがピッチで喜びを分かち合った一方で、本田は足早にロッカールームに向かった。途中出場して奮闘した「ベンチ仲間」のアンドレア・ポーリとはハグをかわしたとのことだが、チームの歓喜の輪に加わる気にはなれなかったようだ。

 負傷や出場停止でチーム事情が苦しかった次節ラツィオ戦でも、デウロフェウがトップで起用され、ルーカス・オカンポスがスタメンのチャンスを手にし、ボローニャ戦で気迫を見せたポーリも先発に抜擢されたが、背番号10には1分もプレー時間はなかった。

(写真:Getty Images)

 チャンスがないのは、長友佑都も同様だ。

 左サイドバックのクリスティアン・アンサルディが不調にあえぎ、先発出場の可能性も一部で報じられていたユベントス戦。ステファノ・ピオリ監督はアンサルディを先発から外しつつ、3バックにシステムを変更するという方法を採用した。サイドハーフの左にダニーロ・ダンブロージオ、右にアントニオ・カンドレーヴァを置く形だ。

 指揮官は不調のアンサルディに代えて長友らを起用するよりも、フォーメーションそのものを変える方を選んだのだ。ピオリ監督は続くエンポリ戦でも3バックを採用し、負傷交代したダンブロージオの代役にはアンサルディを起用した。長友やダヴィデ・サントンへの信頼度が高くないのは明らかだろう。

 仮にインテルがボローニャ戦のミランのような試合をしたとしても、クラブ愛が強い長友が、本田のような反応を見せることはないだろう。だが、置かれる立場は同じになりつつある。

《文=J:COMサッカー編集部》

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.