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17/02/13【ブンデス】ライプツィヒ撃破のHSV。キャプテン酒井高徳は守備で大きく貢献

16位のHSVが優勝争いをするライプツィヒに快勝(写真;Getty Images)

ライプツィヒに今季4敗目を付けたHSV

 酒井高徳がキャプテンをつとめるブンデスリーガ16位のハンブルガーSVは2位ライプツィヒとアウェーで対戦した。前節で強豪レバークーゼンにホームで1-0の勝利を飾ったハンブルクはドイツ杯3回戦で大迫勇也を擁するケルンにも2-0で勝ち、良い状態でレッドブル・アレーナに乗り込んだことは確かだろう。しかし、ハンブルクが3-0で完勝する結果は大方の予想に反するものだろう。

 ハンブルクは18分にCKのチャンスからDFキリアコス・パパドプロスがヘディングで先制ゴールを決めると、6分後に再びCKからワラセが追加点をあげた。そこからライプツィヒの反撃をしのぐと後半アディショナルタイムにライプツィヒの背後を突き、ロングボールから抜け出したFWニコライ・ミュラーがGKとの1対1から並走したアーロン・ハントのだめ押しゴールをアシストした。

 CKのキッカーを担ったミュラーは3つのアシストを記録する殊勲者となったが、守備面で大きな働きをした1人が酒井だ。レバークーゼン戦は5枚の累積警告により出定停止だった酒井は本職の右SBで先発。ここまで昇格組のライプツィヒが躍進する原動力となっているスウェーデン代表FWエミル・フォシュベリと同サイドでマッチアップする関係になった。

 4-4-2の左サイドハーフを担うフォシュベリはワイドな位置から頻繁に中央に流れて2トップに絡むため、ポジショニングに定評のある酒井としても難しい判断を求められる。開始3分には中に絞って生じたオープンスペースを相手の左SBマーセル・ハルステンベアクに使われるピンチを迎えたが、グラウンダーのボールをスライディングでクリアして難を逃れた。

 4-2-3-1のハンブルクは右ウィングのミュラーが前目のポジションを取ることもあり、フォシュベリに対しては基本的に個人で対応することになる。しかも、ここまで5得点のスウェーデン代表FWは流れに乗じて酒井と右CBパパドプーロスの間を斜めに入って来ようとするのだ。酒井は基本ポジションで中に絞りすぎず、ボールが深い位置に入ってきた局面で素早く中央をケアした。また2トップのティモ・ヴェルナーがフォシュベリとのポジションチェンジで左に流れてくる状況でも柔軟に出足を封じた。

 ハンブルクのボール保持率が40%を切るという数字が示す通り、ホームで早い時間にリードを許したライプツィヒが攻勢をかける時間が長かったが、ハンブルクもカウンターを中心にライプツィヒのディフェンスを脅かすことで、防戦一方にならなかったことは1つの勝因だろう。

 酒井もボランチのギデオン.ユンクやトップ下のルイス・ホルトビーがボールを持って前を向くと、躊躇無く右サイドを駆け上がり高い位置で起点になろうとした。その状況で味方がボールを奪われ、急いで下がりながらの守備を強いられたシーンもあったが、ライプツィヒの布陣を下げさせることで攻撃のリズムを与えない効果は着実に出ていた。

 終盤には強引なドリブルの仕掛けやロングボールが増えたが、持ち前の強さを発揮し、周囲に指示を与えながら集中を切らすことなく守り抜いた。この勝利で15位に順位を上げたハンブルク。まだ降格圏から4ポイント差という“危険水域”にはいるが、強豪を立て続けに破ったことで、マルクス・ギズドル監督のもとで終盤戦に向け上昇気流に乗って行く可能性は十分にある。その名門クラブにあり、キャプテンの酒井には心身の両面を支える存在として、さらなる奮闘が期待される。

《文=河治良幸》

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