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17/01/29【セリエ】厳しい状況が続くミラノの日本代表選手たち

2017年初出場の機会を得るも結果を残せなかった本田圭佑(写真:Getty Images)

 レギュラーが不在でも、やはり本田圭佑と長友佑都に先発出場の機会は回ってこないようだ。

 セリエA前節でナポリにホームで1-2と惜敗したミランは、ミッドウィークのコッパ・イタリア準々決勝で王者ユヴェントスと対戦した。過密日程ということもあり、当初は本田がスタメン入りする可能性も報じられたが、ふたを開けてみればいつもどおり。指揮官はスソとジャコモ・ボナヴェントゥーラを両翼に起用した。

 わずか20分で2点を失ったミランは、後半にカルロス・バッカが1点を返したものの、マヌエル・ロカテッリが退場。10人になりながらも反撃を試みたが及ばない。そんななか、アディショナルタイムに背番号10が呼ばれた。本田は2017年になって初の試合出場だ。

 だが、同点弾を目指す中で攻撃的になるチームのバランスを取る役目を与えられた本田が、わずか3分間で何もできないのは当然だった。インパクトを残すことなく、試合終了のホイッスル。本田にとっては、「今年初の出場」という事実が残っただけだ。

 ミランは2017年初戦のカリアリ戦以降、1勝1分け2敗。この4試合すべてで先制を許しており、後半に挽回する試合展開が続いている。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が、先発メンバーを変更して流れを変えようとしてもおかしくないだろう。その可能性があるのが、ユヴェントス戦で精彩を欠いていたスソだ。今季出ずっぱりの彼には休息が必要とみられている。

 そのスソの代わりと予想されているのが、新加入のジェラール・デウロフェウだ。後半途中に投入されたユーヴェ戦では、その才能の片りんをうかがわせた。期待が高まるのは当然だ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、29日のウディネーゼ戦でスソではなく、デウロフェウが先発すると予想している。

 今季のスソは、予想を裏切る躍進を果たしたミランの原動力だった。そのスソを外すには、疲労への考慮に加え、代役への信頼も必要となる。モンテッラ監督がデウロフェウを高く評価しているということだ。裏を返せば、本田にはその信頼が寄せられていなかったということになる。

本田と同様出場機会に恵まれない長友佑都(写真:Getty Images)

 信頼が寄せられていないのは、長友も同様だ。リーグ前節のパレルモ戦では、出場しておかしくない場面があった。左サイドのレギュラー、クリスティアン・アンサルディが退場となったからだ。

 手こずりながらも途中出場のジョアン・マリオのゴールで均衡を破ったインテルは、1-0とリードする中で数的不利に陥り、残り10分強で逃げ切りを図った。そのためのアンサルディの穴埋めをステファノ・ピオリ監督から命じられたのが、長友ではなくダヴィデ・サントンだった。

 残り1週間を切ったマーケットで人員整理に動いているインテルは、サイドバックの“リストラ”が注目される。サントンはその候補のひとりだった。だが、ピオリ監督は彼を左サイドのバックアッパーの1番手と考えているようだ。アンサルディが出場停止の28日のペスカーラ戦も、サントンが長友とのポジション争いを制するとみられている。

 サントンを放出候補から外したと言われるインテルは、逆に長友の放出を辞さない構えとみられる。ユヴェントスからパトリス・エヴラを獲得したマルセイユだが、ルディ・ガルシア監督は長友への関心を失っていないとの声もあり、結婚で新たな人生を始める背番号55の去就は不透明だ。

 マーケットの世界はまさに「一寸先は闇」。本田も長友も、最後まで何があるかは分からない。ただ確かなのは、残留してもチャンスは少ないということだ。1月の移籍がなかったとしても、夏に2人がミラノを離れる可能性も考えられる…。

《文=J:COMサッカー編集部》

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